夏がやってきました。生態園の海岸植生のゾーンでは、ハマナデシコ(ナデシコ科)が、美しい花を咲かせています。野生種とは思えないほど、鮮やかなピンク色の花です。花の中央付近にある赤い模様は、昆虫に蜜のありかを教えるガイドマークでしょう。花びらは5枚あり、離弁花なのですが、花びらの基部が細長く伸び、筒状のがくの中に納まっているので、合弁花のように見えます。開いた直後の花は、花の中央から10本の雄しべだけを突き出し、やく(花粉袋)を開いて花粉を出します。雄性期(ゆうせいき)と言います。やがて雄しべが萎れて、やくも落ちてしまう頃、花の中央から雌しべが出てきます。雌性期(しせいき)です。めしべは2本に分かれて細長く伸び、先端が外側に反り返っています。その内側の部分が花粉を受け取る柱頭面で、細かな突起があって花粉が付きやすくなっています。雄性期と雌性期がずれているのは、自家交配を避けるためと考えられています。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
バラにプレバソ... 2024/04/20 | 散歩道の花~シ... 2024/04/20 | ポピー・パンドラ 2024/04/20 |
ついに… 2024/04/20 | こうなん藤まつり 2024/04/20 | ブドウの植え付け 2024/04/20 |
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。