海岸植生ゾーンで、一番、多く咲いているのはハマゴウ(シソ科:旧分類ではクマツヅラ科)の花です。ハマゴウは砂浜を這って広がる低木で、その様子を表す“浜這ひ”の呼び名が転訛(てんか)して、ハマホウ、ハマゴウと呼ぶようになったとされています。全体に独特の芳香があり、青紫色の美しい花を、円錐形の花序に着けます。花は合弁花で、花冠は5裂し、特に下側の1枚(下唇かしん)が大きく広がり中央部が白くなっています。ミツバチなどハナバチがやって来きて、白いマークを目印に下唇に止まり、蜜を吸うために頭を花の中に差し込んだ時に、雄しべの花粉を虫に付け、雌しべで花粉を受け取る仕組みです。そのために、雄しべも雌しべも前方に長く突出し、特に雌しべ先端の柱頭は2又に広がって花粉を待ち受けています。花冠の内部には長い毛が密生しています。蜜を盗むアリなどの侵入を防ぐ工夫ではないかと思われます。
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