生態園ではクサギ(シソ科:旧分類ではクマツヅラ科)の花も満開です。白い花とピンク色を帯びた“がく”、緑色の葉が美しいコントラストになっています。花は合弁花で、細長い花冠の先に、大きな白い花びらが5枚、開いています。花冠の筒の直径1.5mmほどと極めて細く、一番奥に蜜が溜まります。このような漏斗型の花の蜜を吸えるのは、長いストロー状の口を持つチョウやガの仲間だけです。チョウやガが、飛びながら口を差し込んで蜜を吸う際に、花の前面に長く突き出した雄しべと雌しべに、虫の体が触れて受粉します。雄しべと雌しべの位置関係は、時間経過とともに変化します。蕾の中では、両者ともに下向きにくるくると丸まっています。花が開くと、まず雄しべが前方に伸びて花粉を出します。次に、雌しべも伸びて両者が突き出した形となり、やがて雄しべは役割を終えて丸まります。両性花ですが、機能的には雄→両性→雌の順に性が変化していくことになります。
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こんにちは。初めまして
返信するこれ、クサギだったのですね。
カサブランカに似た、とてもいい香りですよね。
里山で見かけるのですが、名前が判らなくて…
疑問が解決しました。ありがとうございます
あけマサ様
返信するコメントありがとうございます。
クサギ属は熱帯、亜熱帯性の植物が多く、花が美しいことから園芸植物として利用されているものがいろいろあります。日本でもヒギリ、ボタンクサギなど普通に栽培されています。
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