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こんにちは!花フェスタ記念公園です。
当園の魅力を少しずつご紹介するシリーズの第4弾は、ローズヒップのご紹介です。
Rose Hip→バラのお尻!? いえいえ、違います。綴りは同じでも、バラの果実を意味します。 ローズヒップは古くから欧州諸国で、ジャムなど様々に利用されてきました。今ではビタミン豊富なお茶として有名ですが、その有用性を世界に知らしめたのは、世界大戦下の英国でのこと。物資の補給路が敵国に絶たれ、人々がビタミン不足によって壊血病に陥る危険がありました。そこで、英国は政府を挙げて国民にローズヒップを集めるよう命じ、配給用のビタミンシロップが作られた事に端を発します。
1枚目は「Rosa canina 」。欧州に広く自生する原種で、犬の犬歯の様な鋭いトゲから‘ドッグ・ローズ’の別名がついたとか。 国内流通するローズヒップや、先述のエピソードで活躍したものも、多くがこのバラの実と考えられます。果肉が薄く、生では美味しくいただけません。
園内では、「世界のバラ園」原種の谷でご覧いただけます。
2枚目は「Rosa corymbifera 'Laxa'」です。
通称「ロサ・ラクサ」と呼ばれますが、別に「Rosa laxa Retzius 」というバラもあるので大混乱。
実は食用に、灰白色の葉はカラーリーフとして楽しめます。英国では接ぎ木の台木として使われ、サッカー(吸枝)という地下茎で広がる難点はありますが、根頭癌腫病に高い抵抗性を示します。
園内では「バラのテーマガーデン」水とバラの庭にてご覧いただけます。
3枚目は日本原産のバラ「Rosa rugosa」です。
主に北日本沿岸に自生する原種で、春以降も開花し、実と花を同時に楽しめます。これをもとに高い耐寒・耐病性を誇るハイブリッド・ルゴサと呼ばれる系統が作出されています。
トゲの無い肉厚な果肉のローズヒップは、バラの中でも最大級。「浜梨(ハマナシ)」の別名の通り、生食も出来ます。
「世界のバラ園」原種の谷にてご覧頂けます。
バラの実が茜色の西日を受けて、おんなじ色に染まり始めています。秋はもう直ぐそこのようです。
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