アテモヤ　開花と人工授粉

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写真2

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去年の猛暑は色々な処にダメージを与えました。
植物センターでも、どうにかこうにか下手なりに開花させていた
メコノプシスが暑さに参って苗の段階からグダグダで、
今年の開花は散々な目にあいました。
高山植物を栽培している園は苦労しただろうなと思います。
そんな猛暑。しんどかったのですが、
植物センターには恩恵もありまして
今年は、今まで開花しなかったり実付きが悪かったりした
熱帯系の果樹が恐ろしい程やる気をみせてくれています。
ドラゴンフルーツ・マンゴー・サポジラ等々
花がしっかり咲いて、実も付いています。

そんな中、アテモヤという果樹にも蕾が付きました。
去年は2つしかなかった蕾が今年は6月下旬から次々と！
これは上手く結実させなければ！！！！
アテモヤは森のアイスクリームと呼ばれ
チェリモヤとシャカトウ（釈迦頭）をかけあわせて作られた
果実です。ばんれいし科の樹木です。
熱帯の果樹は夜開花するものが多いです。
朝にはもう花も花粉も使えなくなってしまうので
夜の開花を待って、人工授粉させなければいけません。

そんなアテモヤと宮内の会話
6月下旬のある日
アテモヤ（以下ア）：
あっ、ちょっと～アタシ今日咲こうと思うてんねん。
宮内（以下宮）：
へっ？！今日！？まあ、仕方ないなあ。なら付き合うわ。

夜7時半
宮：姉さん、咲いた～？
ア：えー、急かさんといてくれる？
宮：まあまあ、そう言わず。
コショコショコショコショ←筆で人工授粉
宮：なら、よろしくお願いしますよー。
ア：ん～、気が向いたらね。

7月上旬
宮：姉さん、この前の受粉どないでした？
ア：あっ！受粉したっけ？いやー忘れてたわ！
宮：ええっ！私残業して付きあったやん！
ア：あー、冬休みの事考えてたら忘れてたわ。まあいいやん？
宮：いやいやいや、勘弁して下さいよ。次はいつ咲くの？
ア：ん～、ほな今日咲こうかなぁ。
宮：あー、またサービス残業か。

夜7時
宮：ちょっと！なんで咲かへんの？
ア：ごめんごめん。今日なんか気のらへんわ。やめとくし～。
宮：なっ！ちょっと！待て！
ア：ほなまたねぇ～！

8月下旬
宮：姉さん、そろそろ咲いてくれな困るんですよ。
ア：そうなん？あんた、せわしないなあ。そんなんやから
　　彼氏できへんねんで。余裕が無いわぁ。
宮：やかましいわ。黙って咲かんかぃ。
ア：はいはい。ほな今日咲くわ。
宮：ホンマやね？この前みたいにドタキャンしたら
　　鉢の中にカナブンの幼虫仕込むからな！

夜7時
宮：姉さん、どない？
ア：まだ明るいから嫌～。

夜8時
宮：いい加減咲かんかぃ！こっちは晩御飯抜いて待ってんねん。
ア：え～、あんたダイエットしたらええやん。
　　いくら胸大きくても腰がなかったら、タダのデブやで～。
宮：やかましいわ。焚き木にするぞコラ。さっさと花咲かせろ！
ア：ふ～ん。こらえ性無いなあ。ほなどうぞ～。
コショコショコショコショ←また人工授粉
宮：今度こそ頼んますよ！もう9月入ったら、実付けても
　　しんどいの姉さんなんやで。
ア：え～、実付けるの重いし、しんどいから嫌や～。
宮：仕事せずに生きられると思うなよ。やる気出さんかったら
　　他の農園から新しい子連れてくるからな。
ア：ええ～、嫌や～。まあ考えとくわぁ～。


暗い園内で、1人寂しく残業する身になれってんだ。
これで、結実しなかったらどうしてやろう。
変化があれば、また記事にします。
次回は、
体育会系のいつもやる気溢れるドラゴンフルーツさんのお話。

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