気が付けばもう9月・・・。
すっかり痩せ細った日めくりのカレンダーを眺めると、今年も残り少ないことをしみじみと感じてしまいます。
さて、園内の夏剪定は終盤。
作業に追われて更新が遅くなってしまいました。申し訳ありません。
見本は殿堂入りも果たしたイングリッシュローズの代名詞的なバラ「グラハム・トーマス」です。
つる仕立ても可能な程よく伸びる品種ですが、樹勢を抑えて、深めの冬剪定を行うことでブッシュ状に仕立てている個体です。
この品種の場合、春は株一面に開花しますが、以降は勢いの良い枝が伸び出して樹形が乱れがちです。(写真・左)
見た目の割には花弁が少なく、細い枝にも花を付けるので、夏の剪定では浅めにカットして枝を分枝させ、花数を稼いで全体のボリュームを出させる狙いです。
大まかに上部を1/4程を刈込んで後、ビュンビュンと飛び出した勢いの強いシュート状の枝は開花が見込めませんが、鑑賞上邪魔になるので深めに切り込んで全体を整えました。(写真・中)
四季咲き・返り咲きのシュラブローズを夏剪定する際のポイントは、8月以降の追肥をストップして樹勢を落ち着かせ、剪定の2週間程前から水の管理に注意して、乾燥が続くようであれば水やりを行って、水切れによって芽が休眠しないように気を配ってあげることと、ハイブリッド・ティー等のブッシュローズと比較して、開花まで日数がかかるので、早めにハサミを入れてあげることです。
余程暖かい地域にお住まいでない限り、今からのカットではベストシーズンの開花はなかなか難しいと思うので、来年の参考にしていただければ幸いです。
(ご家庭でバラを楽しむのであれば決して必須の作業ではなく、花がら摘みを繰り返すだけで構いません。)
剪定後の管理としては、この時期、「オオタバコガ」(写真・右)や「ヨトウムシ」等のガの幼虫がせっかく伸びてきた新芽を食い荒らす危険性が高いのと、秋雨に伴って病気が発生しやすくなるので、丁寧に薬剤散布を行うことをオススメします。
毎月第4日曜日に開催しております「バラの育て方相談会」は、9月25日、10時からです!
まだまだ残暑が厳しいです。ご来園の際は熱中症対策・紫外線対策を忘れずに!
その他、園内の花の見頃・各種イベント詳細は当園のHPをご覧ください。
皆様のご来園をお待ちしております。
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