Felix Fadjar Martaはインドネシアで30年以上に渡ってレインリリーを育種し、様々な品種を世に送り出している人です。その業績により、彼は2007年にIBS (International Bulb Society)からHerbert Medalを受賞しています。彼が育成した品種は日本でほとんど知られていませんが、その一部が普及した東南アジアでレインリリーの大きなブームが起きています。私も数年前にインドネシアの彼を訪れ、いくつかの品種をお土産に頂いてきました。写真はその一部です。
最初の写真は交配のルーツとなるファジャーピンクと呼ばれる品種です。彼は30余年前にインドネシアで入手できたふたつの原種の交配から育種を始めています。それはZephyranthes grandiflorum(♀) x Z. citrina(♂)の組み合わせだったと彼は言っていましたが、この交配の組み合わせはタネがほとんど採れませんし、逆の組み合わせでは雑種の種子ができません。後に、彼がZ. grandiflorumと呼んでいたのは品種名のない、来歴不明のものだったことが判り、今ではそれをファジャーピンクの品種名で読ぶようになっています。育てた感じから、Z. rosea x Z. grandiflorumあたりの雑種かと推測してインす。
ふたつ目はパーシモンベルベット、3つ目はムーランルージュです。どちらも比較的新しい品種で、世界中に普及する品種です。特にムーランルージュは半八重で、八重咲き品種の重要な親になり、今では完全八重咲きのものやタイプが異なる八重咲きが出現しています。
彼が育成した品種は200~300もあるでしょうか、いずれその一部が日本でも販売されると思います。
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こんばんは。
返信する育種の詳細 大変勉強になりました。
ありがとうございます。
やはりじっくり取り組まねば成果は出ませんね。
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