日本に広く分布するヒガンバナは結実せず、1クローンといわれています。
それはDNA解析やたんぱく質の分析でもわかっているのですが、自生地にはときどき変わり花が見いだされます。写真3もその一つだと推測しますが、その原因は2つ考えられます。ひとつは突然変異によるもの。八重咲きなどがそれでしょうか。
もうひとつは稀にできる種子によるものです。ヒガンバナの染色体数は2n=33ですが、1951年に発表された稲荷山氏の論文によると花粉の染色体の数は12本から19本まで観察され、15本26.4%、16本29.6%、17本19.2%とあります。小山松太郎氏は18,912輪の花に人工授粉をして479個の種子を得て、うち22個が発芽し、10個体の染色体を調べています。2n=22が6本、2n=23が3本、2n=25が1本です。
まもなくヒガンバナの花も咲き終えますが、近くに大群落がある人はぜひ種子を探してください。稀に種子を得られると思います。
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