秋の七草のひとつに数えられるフジバカマには、
花屋さんの店先で見かける「栽培型」と言われる系統(最初の写真・まだ蕾です・・)と、
河原などに自生している「野生型」(2枚目の写真)があると言われています。
「栽培型」は花色が鮮やかで丈も伸びすぎず園芸的に使いやすい性質を持っています。茎が紫色を帯びるのも特徴的です。全体的にまとまりの良い草姿で、秋になると鉢植えや花壇でよく見かけます。
「野生型」の花色は白っぽくて花房はふさふさしたイメージです。丈が伸びて倒れやすい性質があるので、花壇や鉢植えには使いにくい系統です。川沿いの草地などに自生していますが各地で絶滅が心配されています。
どちらの葉も乾燥させると桜餅に似た良い香りがします。
この「栽培型」と「野生型」の正確な違いや由来について触れられている文献はなかなか見つからず、ネット情報によると、「栽培型」は中国からの導入系統である、とか、サワヒヨドリ(3枚目の写真)との雑種である等々、諸説あるようです。
フラワーセンターで「栽培型」の種子を蒔いて咲かせてみたところ、株ごとに草丈、葉の切れ込み方などにわずかな違いはありましたが、サワヒヨドリのような毛深く細い葉とか、「野生型」に似たヒョロリとした草姿や淡い色の花の株は現れず、どれも「栽培型」と言って良い性質でした。この結果からだけ考えると雑種説はどうも違うような気がしました。
「栽培型」と「野生型」のフジバカマ、サワヒヨドリは展示室前の鉢植えでご覧いただけます。
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こんばんは
返信するフジバカマ一つとっても、このように違うのですね。
葉っぱを乾燥させるといいにおいがするのは知りませんでした。
ということは、料理とか、アロマとかに活用できるのでしょうか?
漢方になってるとか?
ためしてみるのもいいですね?
今日午前中、約1カ月ぶりに伺いました。
返信する写真のフジバカマも見ましたよ!
これで後、ナデシコとクズが見られたら秋の七草は
完璧なのですが、もう難しいでしょうか。
それにしても桜餅のような香り…、良いですね。
甘い香りといっても薔薇のような濃厚な
甘さではなく、クチナシのような爽やかで甘い
香りなのでしょう…。
あ、もちろん薔薇の香りも好きですけどね。
ひかるり様、ゆうき様、こんにちは!
返信するその昔、中国ではフジバカマを匂い袋に入れて香りを楽しんでいたとの事です。
薬草風呂に使う、と書いてある本はありましたが、ハーブティーや料理に使うという話は見つかりませんでしたので、念のため、お口には入れない方が良いかと思います。
ナデシコ(カワラナデシコ)は秋の七草の中でも早咲きで梅雨入りの頃から咲き始めまから、どうして秋の七草なのか不思議な感じがしますね。クズは9月の初め頃に近くの藪で良い香りを漂わせて咲いていましたが、こちらもそろそろお終いかも・・
フジバカマの葉っぱはトロンと甘い系の香りです。
秋バラの香りが楽しめる季節も、もうすぐですね
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