葉の枯れ落ちかけたヌルデ(ウルシ科)の枝先に、たくさんの果実が房となって垂れ下がっています。ヌルデは、造成や伐採、山火事などで植生がかく乱された跡地に真っ先に侵入して成長する先駆性の樹木で、生態園でも、開園前の工事に伴って侵入し、たくさん見られたのですが、最近はめっきり数が減ってしまいました。果実は直径4mmほどの平たい球形で、びっしりと毛が生え、下から三分の二ほどはゼリー状の物質が付いています。舐めてみると(かぶれやすい人は注意)、酸味と塩味が混じった奇妙な味がします。これは、リンゴ酸カルシウムという物質を多く含むためで、おそらく鳥などの動物を引きつけて食べてもらい種子を散布するための工夫と考えられます。中には小さく硬いタネが入っています。これは種子では無く、内果皮が厚く堅くなったもので“核“と呼びます。この核は水を弾くので、土の中で何十年も発芽しないまま休眠しています。しかし、かく乱に伴って50℃以上の高温に一定時間さらされると、果皮の一部が変化して吸水が可能となり、急速に発芽するのです。
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