青葉の森公園や生態園の一角でセンダン(センダン科)の果実が黄色く熟しています。センダン科は世界の熱帯、亜熱帯に約700種もありますが、日本で見られるのはセンダン1種のみです。果実は有毒で、食べると中毒を起こすことがあります。果実の中には、やや大型で5~6列の尖った角(稜)を持つタネが1個入っています。角があるので、横断面は星かヒトデのように見えます。このタネは、じつは種子では無く、前回の日記でご紹介したヌルデと同様に、核(厚く硬い内果皮)です。内部は5~6室に分かれ、複数の種子が入っている点が特徴的です。核は、鳥や動物に食べられた際に消化管内で種子が損なわれないよう保護するために進化したと言われています。センダンの果実は、ヒヨドリなどの鳥類やタヌキなどの哺乳類によって食べられ、散布されているようです。核は散布後、乾燥するといくつかに割れるという報告もありますが、未確認です。いずれにしても、1個のタネで、複数の種子が散布されます。
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こんばんは
返信する初めまして
実生のセンダンを20数年育てていますが、今まで知らないことばかりでとても興味深く拝読しました。
世界に700種類もありながら日本には1種類とは意外です。
>種が5~6室に分かれている・・・
そういえば毀れ種の割りに実生苗が多く生えてきて数が合わないなと思ったのはこういった理由だったのですね。
種が星形というのも知りませんでした。
後で種を割って数も数えてみたいと思います。
ありがとうございました。
こんばんは
返信する初めまして
我が家の近くにセンダンの樹は有りませんが、この夏庭に3本がまとまって生えていました。ヒヨドリジョウゴ、なども生えています。
鳥からの、プレゼントでしょうね。
華さん、たっちゃん
返信するコメントありがとうございます。
ひとつの核から複数の芽ばえが出てくることが多いのですね。私自身は観察していませんが、まとまって出ている芽ばえの根元がどうなっているか確認してください。
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