私は単なるクリスマスローズ好きです。
考えてみればキンポウゲ科の宿根草ですが、その中でいままで無茎種の品種について常々疑問を持っていました。
なぜ同じ原種なのに花色、花形が沢山あるのだろう。なぜ品種が違うのに似た花があるのだろうということです。
原種はほとんど育てましたが、品種に関しては信用ある生産者から求め、品種ラベルに頼ることも多いです。
そんな時趣味の園芸サイト「みんなの園芸日誌」で12月11日にさいちぇんさんが下記の日記を投稿していました。
ここに再度ご本人さまの了解を頂き一部引用させて頂きました。
<<クリスマスローズ ヘレボルス(Hellebore)の原種の分類に疑問を持つ人はどれくらいいるのでしょうか?
私は学者ではなく、アマチュアの愛好家ですがはっきりと持っています。
いまだにリンネみたいな形態に捕らわれて、遺伝子学の成果がとり入れられた分類がないためです。
10年ほど前にアマチュアの方が、ヘレボルスの原種の論文を自分で調べて系統樹を作った人がいて、それを見ると無茎種のほとんどは遺伝子レベルではほとんど一諸で、種ではなく、亜種、変種レベルであり、分け方しだいでは、1~4種ぐらいに収まりそうです。
確か千葉大のDNAの量を分析した論文でも無茎種の分類が今のものより少なくなることを示唆しています。
そう考えると、トルカータスとムルチフィダスの交雑とか、トルカータスとオドルスの交雑といわれているのも、同じものでそれぞれの特徴とされたこと自体が違って、変異であるとするとしっくりします。
無茎種の原種を実生してみると変異が多いのも納得できます。
無茎種同士の原種を交配しても、不稔にならず累代育成できることも分ります。
既に他の植物は、遺伝子学の成果を受けて分類し直しされているのに・・・
いまだにヘレボラスでは進んでいないのは残念です。
早く分類し直しされるといいのですが・・・
まぁ、私個人としては、無茎種の分類は無茎種というーつの種と思っていますし、どこ産は珍らしいとかには興味はなく、特徴のある綺麗なものが欲しいくらいです。
なお、これはあくまで私個人の意見です。>>
私にとって納得がいくお話なので紹介させて頂きました。
以前私が育てている原種について品種が違うと指摘されたことがありますが、DNA的に見ますと品種違いでもなんでもないことがわかります。
今の品種分類はヨーロッパの研究者の最新の分類に従っていると趣味の園芸別冊「クリスマスローズのすべて」に記しています。
それもその後の研究の結果、時として種が分けられたり、派生したりしています。
これは人が決めたことで一般人にはなかなか情報が伝わりません。
ここに科学の目が入って論理的に分けられるとスッキリすると思うのは私だけではないと思います。
主な自生地の地中海沿岸は国が違っても陸続きで、自然交雑や地質が違う所や、高さによって形態が違う亜種が出来ると考えられ、交雑によって変異種が出るのもうなずけます。
遺伝子的な分類が進むのを期待しながら、ヘレボルス(Hellebore)に関しては私的には「野生種」「交配種」の分け方が自然なような気がします。
ま、迷える愛好者のたわごとおもって読んで頂けたらと思って記しました。
添付したアトロルーベンスd、クロアチカス、デュメトラムdもしかして同じ種かもしれませんね。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
大沼のミズバシ... 2024/04/20 | 土土舎花花舎(... 2024/04/20 | こっとの庭 2024/04/20 |
オルラヤ 2024/04/20 | 4OJS XX1-3 2024/04/20 | 土土舎花花舎(... 2024/04/20 |
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。