竹林の下で、フキノトウが立ち、フキ(キク科)の花が満開です。キク科なので、小さな花(小花)が多数、集まって頭状の花序(頭花)を作りますが、その頭花がさらに多数、茎先に集まって、全体が大きな花のようになるのがフキの特徴です。小花や頭花の開花時期もよく揃い、全体がひとつの花として機能しています。頭花の先は白い刷毛のように見えます。これは、雌花の雌しべです。頭花を上から見ると、多数の細い雌花が集まっているのが見えますが、中央に、星形に開いた花筒を持つ大型の花が少数あります。この花は、雄花に似た形をしていますが、生殖的な機能は持たず、昆虫を呼ぶための蜜を出すだけの花です。この場所のフキは、どれを見ても全て同様の花を着け、花粉を出す花は見当たりません。受粉はどうするのでしょうか。実は、離れた別の場所に、雄花だけからなる頭花ばかりを着ける株もあり、花粉はそこから運ばれてくるのです。自家受粉を防ぐための植物の工夫の一例です。また、花粉無しで種子を作ってしまう株(3倍体)も知られています。
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