常緑樹林の中で、アオキ(アオキ科:旧分類ではミズキ科)の花が咲いています。アオキは雌雄異株で、雄花と雌花は開花期にずれがあり、雄花は3月末から咲き始めていましたが、雌花も咲き始めました。雄花序の方がたくさんの花を着けて目立ちます。どちらの花も濃い紅色で、開出した4枚の花びらを持ち、一見、良く似ています。しかし、雄花には4本の短い雄しべだけがあって黄色い花粉が目立つの対し、雌花には、平たい柱頭を持つ太い雌しべがあるだけです。この地味な花にどのような昆虫がポリネーターとして訪れるか不思議に思っていたのですが、最近の研究では、キノコバエなどの小型昆虫が花粉を運ぶことが確認されています。このような送粉様式はキノコバエ媒と呼ばれ、予想外に多くの植物で見られるようです。花の色や形に共通性があり、3月29日の記事で紹介したミツバアケビもこの送粉様式なのかもしれません。匂いで昆虫を引き寄せることも多いのですが、アオキの花の匂いは、私にはわかりませんでした。
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西洋の方は常緑樹が好きで、このアオキの結実のお話聞いたことが有ります。
返信するアケビの件ですが、都会、新大阪の電信柱の高い所になぜ結実するか、観察を続けていますが、まだ犯人を見つけていません。雌雄異株の樹では、私の中では、人工交配は当たり前になっています。最近、自家受粉の樹の花でも、満開時に絵筆を使って受粉させています。開花の早い、寒い時期のあけびにとって、蝶や蜂類は都会に出現はムリ?かな。
アケビはハエ類か?カの仲間か?コ蜂か? 見つけたいと思いながらこの花を観察してきて、ウーンよく見るのはコ蜂なので、これしかいないか、と考えていました。この蜂、ハエなのかな?これも、私にはわかりません。写真撮影、すぐ逃げられるので失敗ばかりです。でも、何か交配者がいます。
キノコバエ?調べてみます。「ありがとうございました」
meika様
返信するコメントありがとうございます。アケビの送粉者が何なのか?私もきちんと観察した訳ではありません。しかし、花の色や、雄花と雌花が別に着くが似た形態であること、花びらは根元から開き、比較的、平坦な面を作ること、雄しべは短く裸出した形態であること、雌しべは太く柱頭面も広いことなど、キノコバエ媒花と言われる花に共通の特徴を持っていることは確かです。一方、私はあまり感じないのですが、アケビ属は匂いも出しており、アケビとミツバアケビの匂い成分は異なり、アケビは虫媒花的、ミツバアケビは風媒花的であるという報告もあります。アケビとミツバアケビは雑種を作るほど近縁な種で、開花時期も良く似ていると思うのですが、受粉の機構が違っているのかもしれません。
貴重なコメントありがとうございます。
返信する三つ葉アケビは、都会の真ん中の高所で受粉しているのは確かです。でも、そこに、この「クロバネキノコバエ」が雌しべに接触している状態は高くて観れません。花の匂いは、人にとって五葉アケビの匂いが強く感じられ、三つ葉アケビの香りは弱い様に思います。経験上、『三つ葉アケビは虫媒花的、ミツバアケビは風媒花的である』は、同意できます。
このクロバネキノコバエは、アケビの熟した実に寄っているのを見て、経験しています。
貴重なコメントありがとうございました。
私のもうひとつ分からないのが、「カラスウリ」の未授粉の実です。都会の真ん中で、形はウリになっているが、その実の中に種がないという偽り実です。交配者のいない都会?
「植物の世界は不思議です」 アケビに関して、面白い事象があればまた、お教えてください。 失礼します。
クロバネキノコバエを見たことがよく有ります。
meika様
返信する身近な植物も、不思議なことだらけですね。カラスウリの不稔の実についてはよく知らないので、秋になったらまた観察してみます。
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