湯島臥牛さんの園芸日記
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湯島臥牛さん  東京都
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幻覚作用?

2017/06/21
幻覚作用? 拡大 写真1 幻覚作用? 拡大 写真2

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ロフォフォラ属 和名:烏羽玉(うばだま)


御存知の方は御存知でしょうが、写真のサボテンは幻覚作用のあるメスカリンという成分を含むそうです。

むかしインディアンが鎮痛薬として服用、また儀式の際に幻覚を期待して使用してた歴史がある。

日本でも渡来した頃そのことが話題になったこともあります。
私の持ってる古いサボテン栽培指南書にも書いてあります。

半世紀も前の事になるけど、アメリカでは一部のヒッピーがLSDの代用として使用してたそうです。

でもメスカリン成分は原産地球(野生に自生するもの)でこそ高濃度で含有されちゃいるそうですが、人間に栽培された物は急速に成長するせいかその有効成分はごく少ないそうです。


原産地では、乾季には体が萎んで地面にめり込んだ状態で水分の放散を防いでいて、雨季が来ても頭が少し出るくらいの扁平な状態で棲息してますから、今日本に出回ってる烏羽玉とは別の植物と云っていいくらい性質が違うのかも知れません。

この烏羽玉はレア物サボテンの中じゃ比較的丈夫な方で、高温多湿を好み蒸し作りにすると丸々とみずみずしく育ってくれます。

しかし注意すべきは過度な乾燥で、小っちゃなフレームは通風を良くすると乾燥し過ぎてこのロフォフォラなどは必ずと言っていいほどアカダニがついて汚い肌にされてしまいます。

それと、高温が好きとはいえ直射日光が苦手で真夏などはかなり日焼けしやすい性質です。
だから私は遮光と高湿度を兼ねてハォルチア・ガステリア類と同じフレームに入れて、この烏羽玉だけ少し遮光度を少なくして育ててます。

こんな風になかなか面倒臭いですが、そうやってマメに栽培管理してるとこの写真のようにかわゆい花を咲かせて手間に報いてくれます。


ちなみに、普通の烏羽玉は小輪のピンク系が多いのですが、この球のように白花烏羽玉やデフューサ(和名:翠冠玉すいかんぎょく)があってこれらは同一種らしいです。

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みんなのコメント(5)
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  • 2017/06/21

高温多湿を好むといっても水やり過多はダメなんですか?
昔翆冠玉をダメにしちゃって今は鳥羽玉らしきものを育ててます。実生を貰ったのでロフォフォラの何か?ってしか分からないらしくって。
で、今度はなくしたくないので、あれこれ本読んだりしてるんですが、書いてあることが違ってたりするとどうしたらいいのかな~とか思っちゃって。
他のサボテンより水やり回数は少なめですか?
直射日光はダメなんですね。分かりました~。
花は春に咲きました。1つだけしか咲かなかったけど。

返信する

良い質問ですね、そして最も難しい問いだと思います。

水やリは栽培の核心とも云える技術で、それこそがサボテン多肉植物の栽培技術そのものと言えます。

水やリは、何週間に何回とか何日に何回とか一概に決められません。

種類により、用土の性質により、季節により、遮光・通風の程度により、温室かフレームかはたまた戸外雨ざらしか、日照時間の長さや風通し、またその個体によってそれぞれ違ってきます。

一般的に鉢が大きければ保水度が大きいので頻繁な水やりは過湿になりやすく腐る危険が大きくなり、小さいと乾燥が早過ぎてあっという間に根が乾き細根が死んでしまい成長が止まります。

また鉢の種類でも水やりが変わります。
プラスチック鉢は吸水性・放散性がないので過湿になり易いし、素焼き鉢は乾きが早過ぎてやはり根を痛めます。
駄温鉢も側面が薄いので同じです。
私的には朱温鉢がもっとも乾燥が穏やかで小物サボ・多肉には向いてると思います。

それからひと口でサボテン・多肉植物といっても種により生育期と休眠期が異なり、一般に生育の盛んな時季にはたっぷりと水やりし休眠期には乾き気味にするのが基本です。

この烏羽玉は生育期には比較的水を欲しがる方ですが、高温季にあまりビチャビチャ水をやると知らぬ間に芯から腐ってることがよくあります。

それと、夏場は午前中に水やりすると日中の高温で蒸れて腐るケースも出て来ますので前日の夜に水やりをして、次の日の日中には用土が適湿になっているよう工夫なさると良いかもしれません。

とにかく、水やりは多肉植物サボテン栽培の最も難解で、またそれゆえ自然に洞察力を試されてるような醍醐味があって楽しいものです。

お互い研究し合ってスキルアップを目指しましょう。

長々書いてしまいました。
懲りずにまたコメントくださいまし。

ペヨーテ!!

烏羽玉も先日買ってきたばかりです。
ハオルチア・ガステリアと同じような環境でしたか。
サボテンコーナーに置いてました。
明日からもう少し日陰に移します。
それでも花は一度咲きました。
昼間働いている身としては見られなくてがっかりしたんですけどね。

可愛がっている烏羽玉を食う気にはとてもならないのですが、できればメスカリンたっぷりに育てたいと目論んでいます。
日本ではやはり難しいですか?

返信する

北アメリカインディアン・ハンドブックによると、
「これまでの検査では、ペヨーテには様々な薬効成分が含まれていることが判明しており、インディアンがこれを万能薬とするのも無理からぬことである。この薬物はいわゆる精神的昂揚感をもたらすが、その作用はほかに知られるいかなる薬物とも異なって、全く副作用は認められない」とあります。

手(パー)お待ちください。

烏羽玉とハオルチア・ガステリアの栽培環境はちがいます。

決定的に違うのは温度です。

上記のように、烏羽玉は高温多湿を好みますがハオルチア・ガステリアは「高温」はダメです。

ハオルチアの繊細な種類を真夏に高温にしてしまえばたちまちアウトです。

本文では便宜上「ハオ・ガスと同じフレーム」に入れましたが、烏羽玉はあくまでもサボテンです。
真夏の直射日光は避けねばなりませんが、ハオ・ガスよりずっと強めの日照が必要です。

禁止烏羽玉を日陰においてはいけません。

遮光をした日光を当ててください。
今の時期30%くらい遮光した方がいいでしょう。
寒冷紗が園芸店やホームセンターにあります。

ハオ・ガスは真夏は80%くらい遮光しないと高温になり過ぎ腐死する恐れがあります。

両者とも、秋までは通風に努めねばなりません。


「烏羽玉を原産地球のように育てるのは無理か?」とのお尋ねですが、相当に困難でしょうね。

烏羽玉はメキシコの高地に自生してます。
それを再現するのは難しいし、かなり高等なサボテン栽培の技術が必要でしょう。

なるほど、了解です。
アドバイスありがとうございます!

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