名を出すわけにはいきませんが、当園も時々取り上げていただいている行楽案内の雑誌を見ると、7,8月に食虫植物の展示をする植物園がいくつかあるのがわかります。
大々的な展示会をしないだけで、当園にも食虫植物があります。観賞温室と熱帯温室で、目立たないながらも一年中展示しているので、よろしければ見にいらしてください。
写真 左:ムシトリスミレ
「花がスミレそっくりで、虫を捕らえる植物」ということが由来です。写真を見ると葉の所々に黒い点が見えますが、表面が粘着質になっているこの草の葉の上に止まった結果、動けなくなって捕まった羽虫です。やがて分泌液で溶かされて草の養分になってしまいます。ただし、粘着性はそんなに強くなく、写真に写っているような小さい虫を捕らえるのが限度です。(由来がわかりやすいように、春に花の咲いている様子を撮影したものを使用しています。現在は咲いていません。)
写真中央:ウツボカズラ
虫を捕る部分である捕虫袋が「靫」(うつぼ:矢を入れて腰に下げる容器)に似ている「かずら(つる草のこと)」ということに由来します。
写真 右:蓋が開く前のウツボカズラ
捕虫袋が生育しきって虫を捕るようになる直前で、捕虫袋の蓋がまだ閉じているときの写真です。よく誤解されますが、捕虫袋の蓋は虫を捕まえてもハエトリグサのように閉じたりしません。
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