湯島臥牛さんの園芸日記
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湯島臥牛さん  東京都
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2017年09月
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サボテンよりもサボテンっぽい🌵💦

2017/09/02

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園芸グッズを買いに行って、つい多肉コーナーをのぞいてしまった。
多肉好きの呪われた習性か。

本当は見たくねぇんだ、多肉コーナーなど。
だって見るも無残な姿の株が並べてあるんだぜ、ホームセンター。
多肉がかわいそうでさぁ~。

花物・観葉植物にゃ一応知識はあっても「サボテン・多肉はあまり水をやらない方がいい」なんてとんでもねぇ考えの店員がいる。

日照だって、観葉植物とどっこい、「売れるまで日陰に置いといても型崩れしないだろう」くらいにタカをくくってるのか、ヒョロヒョロに徒長した株を臆面もなく並べて売ってる。

ひでぇセンターになると並べてる多肉のほとんどが一見「見切り品」と化し、百均の多肉より品質の悪い鉢を千円以上で売ってる所もある。

教育を徹底しろよ、あれじゃ生き物放置の虐待だよっ。

・・・と、オヤジ特有の毒ガスを噴射しながらついつい買ってしまったユーフォルビア・フェロックス。

今年(1917年)の4月のことだった(写真1)


ユーフォルビア・フェロックス 別名:勇猛閣または金碧塔(キンペキトウ)

ユーフォルビア属はトウダイグサ科の植物で、ノウルシの仲間。
非多肉「クリスマス・フラワー」のポインセチアが同じ仲間。

でも漆(ウルシ)っつったってウルシ科とは違う。
カブレるのは同じだが。

南アフリカ原産で、現地じゃ多肉植物としては保護されており、ワシントン条約等で国際取引が規制されてるそうだ。

南アの「ノールスフェルド」と呼ばれてる地方に自生してて、これらの多肉は現地人にゃ「ノールス(ユーフォルビア)」と名付けられてるらしい。

ヤギの冬の食糧の40%以上を占めるそうで、牧童はヤギが食べやすいようにトゲを焼き切って飼料として与えるんだとさ。

牧草を植えても育たない半砂漠らしいが、ひょっとして倹約なのか、冬場は乾燥で牧草が育たない環境なのか。
どっちにしろ行って見ないとわからない。

ユーフォルビア属の仲間は樹液が有毒とされてるが、ヤギは喰っても平気のようだ。

案外と、昔から「有毒有毒」って学者が言うものだからそう思い込んでるだけで、実際に喰ってみると毒じゃねぇのかもよ。
人体実験したわけじゃなし、野生の草食獣やヤギが喰ってるくらいだから。

こちとら所蔵の古い多肉専門書じゃ「モナデニウム属・シナデニウム属・ペディランタス属・ヤトロファ属ともに大きな特徴として植物の幹・葉・根全体に乳管があって傷を付けると白色の乳液を出し、この液は有毒性を帯びており、粘着性があって乾燥するとゴム状に固まる」とあるが、誰か会員の方に試して欲しいものだね、多肉栽培界の将来のために。


悪い冗談はともかく、

多肉ユーフォルビア類はオベサ・バリダ・ホリダ、鉄甲丸・歓喜天・紅キリン・闘牛閣などの柱サボテン型の物、玉麟宝・飛竜・奇怪ヶ島・羊玉・エクロニー・クリスパなどの塊根物、金輪際・飛頭蕃・九頭竜・倶利伽羅丸・孔雀丸・鷲卵丸などのいわゆる「蛸物」と呼ばれる物に大別される。

その中で「枝打ちして育つもの」としてこのフェロックス・姫キリン・春駒・墨キリン・白角キリン・鱗宝・ミセラ、大型に育つもので冲天閣・巒岳・五彩閣がある。

このサイトにゃ「イモ物(塊根物)」がお好きな御婦人方が多いようだが、エクロニーなんか見ると飛び付いてお買いになるかもね。


ともかく、件(くだん)のEupho.フェロックス。

「サボテンみたいでサボテンじゃない」というタグが差してあった。

たしかにそうだね、柱サボテンそのまま。
西部劇のバックにありそうな人型をしたサボテン。

いや、こんな小型でサボテン型なのは本家のサボテンにもない。

柱型は弁慶柱がその代表だが、その巨大さはみなさん御存知でしょ。

だから”サボ型ユーフォルビア”がサボテンのおもちゃに見える。
机の上に飾ったらオシャレリーかもよ。


しかし困ったものだ、業者の勉強不足にもよぉ。

「メキシコ産」と書いてある通販サイトもあるくらい。

「1年を通して直射日光を当てずにレースのカーテン越しの光を当ててください」

知ったかぶりしてこんな解説を入れてる自称「専門家」もいる。

んなことしたらビヨヨ~ンって間延び徒長だよぉ。
いい加減だな ったく。

あのね、ユーフォルビアは基本「陽光植物」。
一般的サボテンと同じく日照は絶対必要。

まぁたしかに、閉め切った温室・フレームに入れて真夏のジリジリした日差しに晒したらテキメンで日焼けする。
でもそれはユーフォルビアに限らず他の多肉サボにも言えること。

通風しろよ、あったりめぇだろうが。



んで、このクソ暑ちい夏中 直射日光に晒したフェロックス(写真2)

どうです? 4か月で子が吹いて来ましたぜ、上下にバランス良く。

少し傾いてるのは持ち上げた時にトゲに引っ掛けたせい。
(こういう場合、根が露出してなきゃあわてて植え直す必要はありません。かえって根を傷めるから)


また、このトゲがいいんだ。色が素ん晴らしい。
(写真2を拡大して見て下さいな)

でも写真じゃ頭頂部の赤い本来の色が出てませんねぇ。
ホントはもっと新しいトゲはピンク色で透き通るよう。


サボテンにも「強刺類」と呼ばれる鯱頭(しゃちがしら)や刈穂玉(かりほぎょく)・日ノ出丸などのフェロカクタス属がある。

「フェロ・・・」ってのはこの場合「大きなトゲのある」って意味で、それが転じて「狂暴な」「恐ろしい」っていう意味に使われてるみたい。

このフェロックスは、昔は「勇猛閣」と云った。

金碧塔(キンペキトウ)とは、誰が付けたシノニム(同種異名)かは知らねぇが、比較的最近の事だろうね。
品のない名だな、まるで中国名。あ~ヤだ。


栽培法だが、よくネットで「何ヵ月経っても変化がない」っていう書き込みがあるが、そいつぁひと言、「水切れ」です。

いつも耳にタコやらイカやら出来るほど声を大にして言ってるが、サボテンも多肉も乾燥させ過ぎるとコジれますよ。

生育期にゃ表土が乾いたらバッサバサ水やりしてくださいよ。


「サボテン多肉は乾燥に耐える植物だから水やりは控え目に」

↑ はい! これダメ~。

それは休眠期の話、生育期に水を切らしたら何の植物もダメっしょ。

とくに、この勇猛閣などは「玉形ユーフォルビア」の中でも根の丈夫な「夏型」、オベサ・バリダ・ホリダのような「春秋型」と違って比較的高温季に生育する。

春~秋にどんどん大きくなるから水をやらなきゃ萎縮しちゃう。

その証拠に、この株なんか先月の猛暑の時期にゃ表土がすぐ乾くんで毎日水やりしてたくらいだぜ。(もちろん早朝)

むろんフレームの窓は全開放。
朝にたっぷり水やりしても我が庭は風通しがすごく良いから、表土は夕方にゃきれいに乾いてる。


そもそも多肉は生育期と休眠期の区別がはっきりしてる種が多い。
それを見極めてメリハリつけて灌水しなきゃ、栽培してんだか枯らしてんだかわかんねぇ。


出所のわかんない「常識」はまず疑って下さいな。

今はインターネットがある。
ズボラをせず栽培法を検索してください。

まぁもっとも、そのネット記述自体あやしいのが結構あるけどね。

でもあっちこっち調べてるうちに、必ず正しい記述に行き当たる。

あとは経験かな。

試行錯誤して勉強ですね。



はい、ウザいオヤジの解説おわり!




.

「サボテンよりもサボテンっぽい🌵💦」関連カテゴリ

みんなのコメント(6)

サボテンじゃないんですね?びっくり。
1枚目の画像のなんて、もはや棘というよりツノが生えてるみたいで、かなり強そうです!

返信する

実際にこの勇猛閣は質実剛健。
初心者が栽培法を勘違いして水切れさせても痩せ細りながらも成長してくれるんです。

ネットを見ても飢餓状態のように痩せたフェロックスの画像がUPされてます。

その肌は汚く、体長の半分以上が木質化しトゲも落ちて憐れと言う他ありません。

それでも枯れもせず健気に枝分かれ・小吹きしてなんとか成長しようともがいてる。

小生は昔からユーフォルビア属は何種類か栽培して来ました。
紅キリン・峨眉山・オベサ・ホリダ・鉄甲丸

その中でもこの勇猛閣はもっとも丈夫な種類です。

ユーフォルビア属入門にはピッタリですね。

価格も数百円~千円前後と手軽ですが、芸術的な化粧鉢に植えられてるのは高価です。一万円超すのも売られています。

鉢の付加価値を付けられてはたまりません。
ひでぇ業者も時にいます。

こんにちは。
昨日はとてもありがたいコメントをありがとうございました。
こちらを読んでいて、私も耳が痛い~~がまん顔育て方や管理法などしっかり調べなさいとお説教されたようで思わず「はい!」っと言ってしまいそうでした。
色々調べはしてもなかなか覚えられずについついテキトーな管理をしてしまいがちでした。
折角の植物を育て始めた以上は頑張って世話しなくてはいけませんね。
試行錯誤して勉強~肝に銘じます。
ありがとうございました。


ユーフォルビアにも色んな種類があるのですね。
家には蛾眉山がありますがまだ小さいのですが、それもそのはず水やりは控えめに~をうのみにしていました。
この夏は明るい室外で水もちゃんとあげていましたら元気な体つきになってきました。やはりお日様の力とお水の力は偉大です。蛾眉山もしっかり育て方の検索いたします冷や汗

返信する

お節介とは思いつつもコメントさせて頂きやした。
わーちごときが説教などと、口幅ってぇのコンコンチキでやすが、憚りながら当方多肉栽培歴だけは長く、今日只今まで幾鉢枯らしたか数え切れない。
そのヘマな過去を思い返した時、ハタと気付いたのが成長期の水やり不足でございました。

「サボテンは水をやらなくても生きてゆける」っていう俗説が生来ドタマのどっかにこびりついており、普通の草花でしたらザブザブ水ぶっかけるところを、ついつい水を少な目少な目になっちまう。

結局それが、思うように成長しない原因になってたっていうオチでして、さんざん多肉を買い漁っておきながらのこのザマ。
ベテランだかベランダだか知らねぇが、まことにお恥ずかしい限りでござんす。

図々しくも書き込みさせて頂いたコメは我が身への自戒でもありやす。🙇

こんばんは~

いつも、日記を参考にさせていただいておりますm(__)m
ユーフォルビアは、紅キリンや紅彩閣、ソテツキリン
スザンナエ、ミルクトロンなどを育てています。

★☆★そこで、教えて頂きたいのですけど・・・
「植え替え」なんですが、実は購入してから
プラ鉢→植木鉢に植え替えて以来、3年位
「植え替え」をしていないのですけど、
やはり、した方が良いのでしょうか???

返信する

参考にしていただいてるとは嬉しいことを。目がハート

小生所蔵の専門書には
「ユーフォルビア属は生長期には案外水分や肥料分を好むものが多いのですが、用土は水はけの良い粗目のものに植え、休眠期には完全に水やりを中止して管理するのが安全です。
植え替えはあまり好みませんから、毎年の植え替えは必要ありません。」とあります。

↑でもこれはあくまでも総論で、この書のユーフォルビア属の項の冒頭に「栽培法もその植物の自生地の環境に応じて変化させる必要がありますので、栽培の難易にも大きな差があります」とのこと、植え替えについても頻繁に植え替えた方が良い種もあると思われます。

とくに紅キリンは「春から秋まで戸外の雨ざらし栽培ができる」とも書いてあります。
つまり長雨にも耐えるということですが、そうなると用土中の肥料分が急速に流失しますので毎年の植え替えが必要となります。

また別の専門書には、紅彩閣はこの日記の勇猛閣(フェロックス)に準じた栽培法で良いと書かれてるので、参考になさって下さい。

この中で比較的厄介なのがスザンナエ(瑠璃光)で、オベサ・パリダ・魁偉玉・群星冠・飛竜など肥厚質のものの最生育期は春から初夏でまだ朝晩涼しい時期、これらと同じ温室・フレームで育てたいものです。

「夏は高温多湿を嫌うので通風を良くして節水して作る」とありますので、できるなら涼しい時期はフレームか温室で、夏は極端に通風の良くて雨の当たらない環境が必要でしょう。
もちろん一年を通して完全な水切れは禁物です。

植え替えは、若い株は根が深く伸びる関係であまり荒っぽいやり方はダメで、老株は数年に一回、根詰まりして透水の悪い場合にのみ行うようにした方が無難かもしれません。

その際は、根を整理したりせず、根が噛んだ土はできるだけ落とさないよう慎重に行うべきです。

ソテツキリンは日本で作出されたハイブリッドで、鉄甲丸✕鱗宝=怪魔玉。
この怪魔玉にさらに元の親の鉄甲丸を掛け合わせたもの。

真夏は遮光が必要ですが、それ以外の季節は日当たりの良い環境で、紅キリンと同じ栽培法で良いと思われます。
植え替えも成長が良ければ毎年行ってもいいでしょう。

ミルクトンは昔は流通してない種で小生も知らなかったのですが、ネットで調べてみると和名「白樺キリン Euphorbia mammillaris cv. Varieg」という種で、栽培データは少ないのですが、どうやら直射日光は苦手らしいです。遮光してください。
冬場は水やりを少な目にした方が良いようです。

これらユーフォルビアは総じて寒さに弱い種が多い。
冬は5℃以上、出来得るなら10℃くらいに保ち日照時間を多くして冬越しをさせて下さい。
雪・霜を積もらせると枯れますよ。

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