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渋い趣味のガステリア。
その中でも、さらに渋好みのピランシー 🌱✨
だが、その地味にも見える柄模様は、緑の艶消し斑(ぶち)柄。
肉厚の葉を交互に整然と重ね、 その端正な姿は臥牛とイメージが重なる。
いつ頃から日本に入って来たかは定かでないが、戦前のガステリアブームにゃもうすでにあったようなので、臥牛の後を追うように輸入され趣味家の手に渡ったものと思われる。
種小名の pillansii は植物学者・ピランス博士に因むもので、学名のラテン語(あるいはギリシャ語)の末尾の "〜ii"は「◯◯氏の」という所有格。
葉がベッタリ寝ながら重なってゆく臥牛より若葉が少し立ち上がった、しかしやがてはゆっくりと右左に扇型に展開する姿は、何か和風の伝統芸能の雅楽の舞を見るようで、なんとも名伏し難い味わいが感じられる。
成長は遅く、忘れていた頃にいつの間にやら新葉が伸びてる印象で、常日頃フレーム内でも影が薄いが、じっくり眺めるとその迫って来る存在感に圧倒される。
またその反面、臥牛の「ネットリした色気」とは異質なクールとも思えるフォルムは、何頭でも集めたくなる衝動を抑えるのに努力が必要になるくらいだ。
いつ頃からウチのフレームにいるのかよく思い出せないが、来てから10年以上は経ってるだろう。
ハオルチアと違い無表情で、調子が良いのか悪いのか沈黙して判然としないが、ガステリア特有の黒斑も現れないし、ゆっくりではあるが確実にひと回りふた回りは大きくなってるようなので元気は元気なんだろう。
栽培に関しては、ほかのガステリア類と同居していて、表土が乾いたら十分に水やりをして順調に育ってるようだから、標準的なガステリアの育て方で良いのだろう。
直射日光には割合強い方だが、あまり日光を当てすぎると赤く日焼けする。
ひとたび日焼けすると、緑色を取り戻すのに半年以上を費やすようだから、最初から遮光するに如くはない。(ウチに来てから日焼けさせた事はないが)
【写真左】は去年の姿、数頭の仔を吹いてるようなので今回植え替えと共に取り除いた。【写真中】
変色した下葉は、鉢に当たって水平を保って植えられないので半ばで切断した。
これで、シンメトリックなこの種本来の草姿に戻った。【写真右】
このように、なかなか味のあるピランシー。
多肉コレクションにひと鉢いかがであろうか?
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こんばんは(*^^*)
返信するプリップリな立派な葉ですね。
写真だからか、プリプリだからか渋さの中にもちょっと可愛い感じがしますね(´ω`*)
私も3つ一緒に植えていたハオルチアを1つ1つ小さい鉢に分ける植え替えをしました(´ω`)
春に親ルチアから離した子供ルチアなんですが、小さくても既に子持ちになってたんで、寄せて植えていた鉢では窮屈かなぁ…と(´ω`*)
🤗 大丈夫ですよ 🆗
ハオルチアは、一般に思われてるよりずっと土湿の高いのを好みます。
ましてこれから初冬くらいまではハオルチアの生育時期、植物本体よりふた回りくらい大きめの鉢でちょうどいい。
過湿にならないように、水やりの手加減で調節して下さい。
📦 晩秋に入り、昼間の温度の不足には段ボール箱で簡易フレームを作るなりして、空中湿度と共に生育温度を保つ工夫をして下さい。
その場合、遮光も忘れずに。🔆⚠️
来春の最成長期には新葉が展開して一人前のハオルチアに仕立てて下さいませ。🌱✨
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