小さな春

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　土曜日が来た。ようやく来た。1週間ずっと今日を待っていた。お茶を片手に庭を歩いた。小さな春を探しに・・

　今週は本当に仕事がきつかった・・　片道2時間の通勤生活　朝から晩まで、パソコンの英文メールとの格闘　昨日は休みの人の分も仕事をした。自分の脳が許容量をはるかに超えているのに、仕事を終わらせなければならなかった。定年退職の再就職をして、ほぼ2年となる。　定年退職後は、園芸三昧の悠々自適の生活を夢見ていたのだが、現実はそれとは程遠い。退職前の生活と全く変わらない。変わったのは、給料が減って貧しくなった位だろうか・・　超高齢化社会の歪みを真面に受けている。もしかしたら、70歳までこんな生活になるかもしれない。園芸三昧の夢は、逃げ水の様に逃げていく・・

　最近、天台宗の大阿闍梨の酒井雄哉さんが書いた「一日一生」という本を読んだ。千日回峰行を二回も満行された方だが、その本の中で、生きているその瞬間を大切にするようにと言っていた。過去を振り返るでもなく、未来を夢見るでもなく、今を大切に生きるという事だ。面白いことに、「北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方」の著者も同じ事を言っていた。スウェーデン人と日本人という人種は違っても、本質は同じなのかもしれない。蜃気楼を追いかけるのでは無く、今を大切にだ。

　会社には優秀な新人が入ってくる。バイリンガルのような人達には、とても自分の英語はかなわない。もう退職したんだから英語はこの程度でいいや・・　なんて思っていた。
　心を入れ替えた。錆びつき始めていた英語だが、また始めた。今を大切に生きる事は、真心を込めて仕事を全うするという事。きつい仕事だが、ちょっとした自分の頑張りで誰かのお役に立てる。こんな幸せがすぐ側にあったとは・・

　庭の水仙は満開で良い香りがしていたが、沈丁花や梅の蕾はまだ硬かった。
クレマチスはようやく新芽を出し始めていた。クリスマスローズも未だ蕾。今年は例年になく寒くて春も遠く感じる。　小さな春は、心の中に


日本水仙

クレマチス

今日のヒヤシンス
葉津代（神経衰弱・福笑い）と瓶碁（ビンゴ）

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