野草園にどうぞ　Ｎｏ．１（野草園長のブログです）

写真1

写真2

写真3

いよいよ20日開園！
　１０日も１２日も雪が積もりました。何回もお話しますが、今年は雪が多く気温も低かったので、早春を告げる草木の活動が１０日以上遅れているようです。　しかし、「暑さ寒さも彼岸まで」と言うとおり、草木の芽が動いてきました。　開園に向けて、園内の整備をしていますが、先日大きな驚きの声があがりました。何かと思ったら、池のアメリカザリガニの腹に、なんか丸いものがうごめいているというんです。ようくみると、なんと７mmくらいのこどもがびっしりと付いていたのです。なんとも気持ち悪いというかたくましい生命力というか・・・・。秋の内に孵化したのでしょうか。雪に囲まれた「めがね池」では今年も大繁殖のようです。芝生広場では、「モグラ塚」もたくさん出現しています。ともかく啓蟄を過ぎて生き物たちも動き出しているのですね。

野草園は復興しました
　３月11日は東日本大震災から1年の節目を迎えます。今回の津波で宮城県はお亡くなりになられた方も被害も一番多いのです。ご冥福をお祈りして2時46分館内に放送して黙祷をささげました。一日も早く復興を成し遂げたいものです。野草園も被災しました。3月20日開園予定が、ライフラインの復旧がままならず、建物の修理なども合わせて、通常開園したのは、29日目の4月9日でした。昨年は各地の植物園からお見舞いや励ましのメッセージやポスターを贈っていただいて本当にありがとうございました。野草園は、津波に比べたら被害と言えるものではありません。園内整備を仕上げ通常どおり開園しますので２０日までお待ちください。

開園行事
　開園を記念して、早春の観察会を行います。案内人は、午前が管野邦夫名誉園長と午後は第８代園長の上野雄規氏です。それぞれ楽しいお話が聞けることでしょう。皆様どうぞお出でください。
開園観察会　３月２０日（祝）自由参加
　１１時～１２時　　管野邦夫名誉園長
　13時30分～14時30分　第８代園長　上野雄規氏

ボタニカルアート展
　3月1日（木）から企画展示室では、ボタニカルアート展を開催しております。日本のボタニカルアートの先駆者である太田洋愛氏の作品を３５点展示します。太田洋愛氏は、ＮＨＫの趣味の園芸の表紙絵を何年か描かれていた方ですし、各社の植物図鑑の原画も描いておられた方です。ぜひ繊細な作品をご覧ください。先日地元のｆｍ仙台の取材がありました。５分間の実況でしたが、私の話でよく伝わったものか、心配していましたが、次の日にはツイッターで載せてくださる方や、実際に親子で放送を聞いて観賞においでになる方もおられて、さすが放送は凄いなと思ったところです。　今回の開催には作品を所蔵されている、太田氏のお弟子さんである杉崎紀世彦氏から多大なるご協力をいただきました。杉崎さんはご夫妻でボタニカルアートの普及に努めておいでです。展示会は、２５日までですので皆様おいでください。

≪森の苗作り≫　
　トチノキの苗とシロダモの苗を作りました。園内の実生苗を集めたら３０本くらいあります。海岸部の森を再生する活動のお手伝いが出来ればと思います。さて、シロダモは、いぐねの中には必ず生えている木ですが、牛小屋の横木位にしか使われない。と言われている木です。しかし私は、この木は仙台を代表する常緑広葉樹だと思っています。雌雄異株で、実がなるととてもきれいです。野草園の実生は、親木の下や、小鳥が運ぶのであちらこちらに生えています。葉の裏が白いのでこの名があります。

花を届ける夢の折り鶴　
　これは、日本植物園協会で全国的に行っている取り組みです。野草園でも3月中は来園者に折鶴を折っていただくことができますので、ご協力ください。入れて頂く種は「ヒマワリ」です。子供達に元気を贈りたいですね。出来上がりましたら、市内の小学校にお届けしたいと思います。

＊＊＊ブログを書き始めて、3年目に入ります。今年の開園に合わせて今回を第1号とします。毎月１５日と３０日に更新する予定で、野草園の催しや季節の花便りをお知らせしてまいりますので、どうぞご覧ください。　　　　　　　　　＜園長：伊深正文＞
画像１：アメリカザリガニの子供たち
画像２：フクジュソウ。開園に咲くのは久しぶり
画像３：ヤブツバキ。だいぶ咲いてきました