熱帯温室のオウギバショウの間引き作業の様子を紹介します。
写真 左:オウギバショウの葉の切り口から出てきた水
葉を付け根から切る作業を最初にしました。すると、切り口からは写真のように、水がしたたり出てきました。この水を飲んで旅人がのどの渇きをうるおしたということから「タビビトノキ(旅人の木)」という別名がついたという説もあるそうです。しかし、葉を切っただけで、ものすごい悪臭がしたので、もし本当に飲んだのだとしたら、よほど切羽詰まった状況だったのではないかと思われます。ちなみに、「オウギバショウ(扇芭蕉)」の呼び名の由来は、バショウ(芭蕉)(バナナの仲間で、サボテン温室前の階段を上がってすぐ左に実物があります。)そっくりの葉が扇を広げたようについている、ということからきています。
写真中央:根元付近の茎をチェーンソーで切っているところ
今回は3階建て建築くらいの高さにまで茂った株を3本間引きました。上から少しずつ切ったのですが、三脚に登って手の届く部分は鋸で切れましたが、地面に近くなるにしたがって太くなった部分はさすがにチェーンソーを使用して切らないと無理なくらい硬かったです。
写真 右:茎の切り口
地面から1.5mくらいの部分の切り口ですが、一緒に写っている足と比較すると、いかに大きいかがわかります。これとは別に、一番長く切った茎を、熱帯温室のオウギバショウを植えてある場所の前に展示してあります。めったに見ることができないので、よろしければこの機会に見に来てください。
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。