京都府立植物園さんの園芸日記

ウェルウィッチア (2018.7.5)

2018/07/05
ウェルウィッチア (2018.7.5) 拡大 写真1 ウェルウィッチア (2018.7.5) 拡大 写真2 ウェルウィッチア (2018.7.5) 拡大 写真3

新園長に代わりました、顔写真を1枚。戸部 博といいます、どうぞ宜しく。今日は、観覧温室にちょうど見ごろを迎えつつあるウェルウィッチアを紹介します。園芸植物ではありませんが、植物に関心のある人なら知っていただきたい植物。アフリカ南部アンゴラのほとんど雨のないナミブ砂漠、西海岸から内陸10キロのところに生き残る裸子植物の1種。かつてアフリカと陸続きであった南米からも化石が発見されていて、そこではもっと湿潤な環境下で生きていたらしい。
 日本では別名「奇想天外」などとも言われますが、学名の中に「驚異的」という意味の言葉が使われています。なぜ驚異的か?ふつう植物は茎の先端が上へ伸びて成長しますが、この植物は茎の先端はつぶれ、代わりに2枚の葉の基部が毎年ごく僅かに伸びて成長します。ただそれだけの成長で樹齢3,000年を超えるものまで。雌雄異株で、成長すると、岩のようにつぶれた頭部から雄か雌の生殖器官(植物学では、雄性または雌性胞子嚢穂といいます)が現われます。植物園では今、雄株が見られます。松ぼっくりに似てますね?近い親戚はマツの仲間。

「ウェルウィッチア (2018.7.5)」関連カテゴリ

みんなのコメント(3)

こんにちは。
園長就任おめでとうございます。私は、三重県ですのでそうたびたび訪れる事は無いのですが、今まで何回か行かせて貰いました。
この植物も見せてもらったかもしれません。
これは、雄株ですか。こうして花が咲いてるのね。
見たいですね~

返信する

こんばんは。
ここ数年足を運ぶ機会が無くて残念ですが、
貴園で国内初開花を成功させたという、
エキウム・ウィルドプレッティを育てています。
こちらの植物園の友の会バザーで苗を買い、
種を取りながら今回で3度目~花は来年ですが冬越しは屋内です。
訪園する度に入口で迎えてくれるツンベルギア・マイソレンシス。
あちこちの植物園で見ますが最高の演出だと思っています。

返信する

花好きかんちゃんさん、はい、これは雄株です。この株は、植物園の株と京都市内にある日本新薬の植物園にある株を交配させてつくった種子から育てた日本生まれの株とか。

返信する
みんなの趣味の園芸にログイン/登録する

※コメントの書き込みには会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

ピックアップ
新着日記写真
ストーム
2024/04/24
プルメリア
2024/04/24
雨上がりの庭 ...
2024/04/24
雨で生き生きス...
2024/04/24
アデニウム
2024/04/24
散歩道で見かけ...
2024/04/24
定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!