「アルゼンチン系シクラメン」、年配の業界関係者ならば聞いたことがある表現だと思います。今は死語になっていますが、、、先週、そのアルゼンチン系シクラメンに、ご当地アルゼンチンで出会うことができました。
真夏の日本から真冬のアルゼンチンへ、30時間近い時間をかけて到着しました。花市場へ行くと早春の鉢花が並び、その中に翌週から売り止めになるというシクラメンがありました。そう、アルゼンチン系シクラメンと呼ばれた巨大輪・半八重のシクラメンが現役で生産されていたのです。アルゼンチンの消費者は大きく、原色系を好み、F1系など、日本で主力となる中輪の品種は人気がないとのこと。
写真がそのアルゼンチン系シクラメンです。私も話には聞いていましたが、見るのは初めて(長老と呼ばれるのはまだ早い。。。)でした。巨大輪のシクラメンはドイツとアルゼンチンで別々に誕生し、アルゼンチンでは中村ホウエイさんという日系人の方が育種を進めました。昭和30年代か40年代のこと、それが日本に伝わり、育種に使われ、大輪系のシクラメンが誕生しました。私が入社した40年ほど昔はそれが全盛の時代で、名人が作る巨大輪のシクラメンが品評会でたくさんの賞を取っていました。
大輪系のシクラメンは4倍体で固定が難しく、または数が少なくて作りにくいことから、その後、日本では(欧州も)消えていきました。しかし、初めて見るアルゼンチン系シクラメンの迫力に圧倒されました。
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返信する3枚目の写真のシクラメン、ハーレーカインのような絞りの花色で、大輪フリンジ八重‼ 日本で入手可能だったらいいのに…。
小輪、中輪は家庭でも扱いやすく、大好きですが、大輪はやはり見ごたえがあり、華やかですね。たとえ長持ちさせられなくても、一度はお迎えしてみたい大輪シクラメンです。
遺伝資源の原生国へその占有権を認めた生物多様性条約の名古屋議定書というのがあります。遺伝資源を使って得られた利益は一部を原生国に戻し、その資金で生物の多様性を維持するという仕組みです。その遺伝資源は、自然にあるものだけでなく、その国の風土や文化の影響を受けて生まれた品種群(ローカルバラエティー)も含みます。
返信するこのアルゼンチン系シクラメンもローカルバラエティーと言えそうで、勝手に持ち出すことができません。色々、難しいですね。
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