何故、朝日を浴びせるのが大切なのか?
長年の(たった3年ですが^^;) 疑問でしたが 本日氷解です。
ホントは違うのかも知れませんが 自己満足という事でご了承下さい。
学生の頃、植物に限らず生理学と名のつく学科は大の苦手でした。何故なら パスウェイの羅列で記憶力勝負の世界だったからです。試験前夜の悪夢は今でも鮮やかに蘇ります。
あっ🤭、話を戻すと
それでも今日は意を決して CAM光合成について改めて勉強してみました。
植物は動物には逆立ちしたって出来ない光合成を行えます。日中に二酸化炭素と水を材料に光のエネルギーを化学結合エネルギーに変えて取り込み炭水化物を自給する作業ですが、多くの蘭は少し特殊な形でその光合成を行います。それが “CAM光合成” と呼ばれるシステムです。
これが普通の光合成と大きく違う点は ザックリ言って、夜の部と昼の部の2部に分かれている点です。普通の光合成は全行程 日中に終了します。それに対して CAM光合成は 時間差があるユックリした光合成なのです(だから 蘭は成長が遅い)。
この過程をもう少しだけ詳しく観ると、例えばカトレアや胡蝶蘭等のCAM植物は 夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込み炭素をC4の中間物質(リンゴ酸)まで濃縮して一旦液胞に保管しておきます。そして日が当たり出すと、葉緑体へ場所を移動させ葉緑素が捉えた光のエネルギーを複雑なカルビン回路を使って科学結合エネルギーに変え最終的にグルコースなどの炭水化物を作るのです。
…とまあ、ここまでは何と無く知っていました。が、改めて代謝のパスウェイ図【画像1】を見ているうちに、あぁぁァァ…と思わず叫んでしまいました。
何の事は無い、朝日が当たるとCAM光合成 後半部が直ぐに始められるではありませんか! つまり夜のうちに中間物質を液胞に一旦貯め置くいわば保留状態から 次のステップへ進みさっさと光合成を終える事が出来るということになります。
これが夕日が当たるまで待て、となったらシステムは途中でアイドリング状態、停滞です。おまけに貯蔵には貯蔵費がかかる…のでは無いでしょうか? 時間はかかるし不経済ですね。
多分ですが、同じ光量だったら、同一の条件下では 朝日を浴びた蘭の方が 夕陽を浴びた蘭より成長スピードが速い筈です。
うーん🧐 そうだったのか、だから朝日は大切なんだ。
ホントかウソか? はたまたこんな事は常識なのか? よく分かりませんが 私の内では目から鱗でした。
なので、次に引っ越すなら “朝日の当たる家”にします!
(間違えていたらゴメンなさい。)
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
キウイの挿し木 2024/03/29 | 春ですねぇ 2024/03/29 | 花友さんのビオラ 2024/03/29 |
ミツバチ🐝 2024/03/29 | 2024この頃の様... 2024/03/29 | 誘惑 2024/03/29 |
CAM植物は、夜間に気孔を開けて二酸化炭素を取り込んで、その蓄えを使って昼間に光合成をしますが、蓄えが底をついてしまった場合には、昼間でも気孔を開けて二酸化炭素を取り込むなど、状況に応じた柔軟な対応もできるのだそうです。
返信するでも、夜間に二酸化炭素を蓄える性質をそなえているそもそもの理由は、気温が高くて湿度が低くて日差しもある日中に気孔を開けると水分の喪失が激しいからなわけです。「二酸化炭素の蓄えが底ついてもうた~、気孔開けよう~、いやちょっと待て、この炎天下で気孔なんか開けられるか!!」ってなると、「じゃあ今日はこのへんで閉店~、気孔閉めて~」ってなるでしょう。
そこで、蓄えが使える午前中に強めの光でせっせと光合成をしてもらって、午後は弱めの光にすることで気孔を開け易い状況を作れば、午後も気孔を開けて緩やかに光合成を続けてもらうことが可能、ってことなんでしょうね。たぶんですよ、たぶん。
おはようございます。
私にとっての蘭栽培は あくまで趣味なので 自分で学び考える事が一番大切さだと思っています。
今回目から鱗だと思ったのは 蘭栽培条件で 夕陽よりも朝日が大切だと言われていた理由です。光量が同じなのに何故?と不思議でした。蘭友さんより朝日は夕日より青のスペクトラが多いとの指摘がありましたがそれも納得出来ませんでした。
CAM光合成について新たな情報もありがとうございました。日中にも気孔を開くのですか。植物生理は複雑ですね、というより柔軟な対応をすると言うことなのでしょうね。
ミノル・ランさん こんにちは
返信するかたつむりさん こんいちは。
皆さん良くご存知ですね?
一つ賢く成りました。何となく!
有難う御座います。
蘭に サイトカイニンを使いたいのですが?
使い方を ご指導願いませんか?
おはようございます。はじめまして、
ラン栽培は3年目ですが万年シロウトです。日記を覗いてくださると嬉しいです。
それで、サイトカイニンについてですが 細胞分裂や分化を促す植物ホルモンみたいな物質ですね。残念ながら私は使った事はありません。興味無くはありませんが 下手に手を出すと成長サイクルを滅茶苦茶にしそうで私には扱えません。
趣味園には “先生” と呼ばれる蘭栽培のプロ級の方がいらっしゃいます。 是非そちらに…
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。