花市場はすでに秋のお彼岸に向けた切花の入荷が増えていて、明日にそのピークを迎えます。
お彼岸といえばヒガンバナです。Lycoris radiata (L'Hér.) Herb.の学名を持ちますが、最初の学名はAmaryllis radiata L'Hér.で、1789年に命名されています。そしてLycorisとして独立したとき(1821年)に今の学名が生まれています。Nerine japonica Miq.なんて同種異名もあるように見た目はネリネにも似ています。
このヒガンバナはご存知のように三倍体(3ⅹ=33)で、稔性はありません。稔性がある二倍体(2ⅹ=22)のものはシナヒガンバナやコヒガンバナと呼ばれるLycoris radiata var. pumilaです。元となる二倍体が変種(var. pumila)とされ、その変異体である三倍体が命名上の基準種になっていることに違和感があります。昨今、販売されるヒガンバナの球根には中国から輸入されたものもあり、それは多くがコヒガンバナで、8月下旬に開花し、よく結実します。
真のヒガンバナはボツボツと花茎を伸ばし始めていますが、それに先立って咲く品種もあります。写真はそのひとつで‘黒赤’と呼ばれるものです。古い品種で、増殖はゆっくりですが、ヒガンバナの中ではもっとも赤色が鮮やかです。
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長岡先生 こんにちは!
返信する3年前('15.8.27)、咲かないヒガンバナについて質問し、アドバイスをいただいた沖縄のayu*です。
あれから色々試して今年、ようやく開花しました~
('18.8.11私の日記)
数年前の植え替え時に球根を確認したら、ずいぶん小さくなっていたので、開花株となるまでに時間がかかったのかな~と思いました。
(購入してから5年…長かった~)
先生より論理的コメントをいただき、置き場や土などを考えながら5年かかりましたが、今回、開花を見ることができました。
ありがとうございます!
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