いや~今日は駄目ですね~💦 疲れすぎて、外出する気がおきません。ホットココアもいい加減に飽きました(笑) 開き直って今日は読書デーと勝手に決めつけ、もう一冊本を読んでみることにしました😊
次に紹介する本は家の光協会から出版されている「野菜の品質、収量アップ 連作のすすめ」著者は木嶋利男さんという方の本です。木嶋さんは農学博士であり、現在は一般社会法人MOA自然農法文化事業団の理事をされています。
園芸本では同じ野菜、科の連作を避け、輪作を勧めているものがほとんどですがこの本はあえて連作を提唱しているところに興味が湧き図書館から借りてきました。
木嶋さん曰く「野菜は連作を重ねることで生産は安定し高品質な物が出来る」との事です。但し、著者は輪作について否定している訳ではなく連作、輪作双方にメリットデメリットがあると本書では述べられています。
連作を継続することで当初は連作障害が起こっていた作物についても徐々に障害が発生しない土壌(本書では発病抑止土壌と説明されています。)となり障害が発生していたものが、やがて病害が激減し収量が増加するという現象(発病衰退現象)も科学的にも解明されているそうです。
連作の発生するメカニズムとしては色々な要因があるとの事ですが、その1つとして植物は動物と同様に不要で利用できない物質を根や葉から放出するとの事です。しばらくの間は分解できないその物質が土の中に残るそうですが、その物質を分解するのが得意な微生物が実は連作障害を引き起こす病原菌であるとのことです。ちょっと驚きました👀💦 エサであるその物質を分解しながら土壌で増えていくため連作障害が発生する仕組みになっているようです。
そして連作を開始してだいたい3~4年後に連作障害のピークがくるそうですが、徐々に猛威を振るっていた病原菌もそのエサである未分解物質を食べ尽くすとエサが無いため個体数も減少していくそうです。(その点では化学肥料のみを使用して堆肥を施さないと土の中の微生物の個体数が減少していく原理と同様ですね😊 善玉であれ悪玉であれエサである有機物を施さないと微生物は生き残れないという・・・・)やがて善玉菌を含めた微生物の多様性が復活して連作障害が収まり植物の生育は安定するようになるそうです。
著作の後半の方では野菜別の連作障害とそれに対する土壌処理、コンパニオンプランツ等の連作技術、連作の事例などが紹介されています。
この本からは野菜を連作すると連作障害は発生するが徐々に土壌中の善玉悪玉の微生物の均衡がとれ生育が安定しているプロセスとそれだけでは栽培が難しい場合の連作技術について多種多様な方法があるということを教えてもらいました。
連作障害も絶対に克服できないものではないという事を教えてくれた興味深い本だと思います。興味がある方は秋の夜長にぜひどうぞ~😊
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