今日は久しぶりに暑いですね。先ほど少し遅めの昼飯を食べてきたところです。最近、休日は帰省しているか図書館から本を借りてきてゆったりと読書していることが多くなってきました。
今回は先ほど読み終えたばかりの本を紹介してみようと思います。学習研究社から出版されている「無農薬 旬の野菜づくり」著者は井原豊さんです。
前回、夫人の井原英子さんの著作を紹介したことがありましたが英子さんの栽培方法のベースとなっているのは豊さんの野菜作りということを英子さんの本で知りました。
この方も著名な篤農家(色々な仕事を経験されている)で名前は以前から知っていました。無農薬栽培を世に普及させた代表的な1人でもあります。無農薬栽培をするにあたり特に井原さんが主眼を置いている6つのポイントとして
① 土作りをする ② 連作しない ③ 密植しない
④ 石灰を撒かない ⑤ 窒素肥料の使い過ぎに注意する
⑥ 単肥を使う
という事です。
そして石灰の代わりに過石(過リン酸石灰)の使用を奨励されています。理由としては石灰を使用することで土が固くなりアルカリ化し、そのことでカビの繁殖が増え野菜に病気が出やすくなるそうです。
また化成肥料の代わりに単肥(過石も単肥です)の使用を進められています。窒素、リン酸、カリの3大栄養素が一定の割合で含まれている化成肥料を使用すると窒素(リン酸、カリも同様に)だけを効かせたい場合でもカリも野菜に吸収されるために野菜が軟弱に育ち病気が出やすくなるそうです。
その点、単肥の場合は効かせたい成分のみを的確に野菜に与えることができ、しかも化成肥料よりもはるかに肥料の価格が安い(☜農家の方にはとても重要な問題)そうです。近くに農協があればそこで大袋(20㎏単位)の単肥を購入することを勧められています。(一人では使用できない量であれば仲間と分けた方が良いとも本書には書かれていました😊 何だか親切なアドバイスです✨)
またスペースの問題で堆肥を作る場所が確保できない場合は2週間前に畝の中に堆肥の材料としての有機物を埋め込んで種まきをしながら堆肥化させるという土中堆肥という方法も紹介されています。堆肥化と野菜の種まきを同時並行で行うという時間とスペースの短縮化には感心しました😊
本書では抑えるべき6ポイントの理由を説明した後に野菜ごとの単肥の施し方、各野菜ごとに出る病気を写真付きで説明しています。
単肥というと何だか農家の方々しか使用しない専門的な肥料と考えてしまいがちになりますが豊さんは「家庭菜園こそ単肥が良い」とおっしゃられています。
井原豊さんはすでに故人ですが、現在も農家の方々にその技法は継承されており愛されているのは経験に裏付けられた栽培技法だからではないでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。合掌。
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