人は見かけによらない～*

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５年程前から実家の近くで50歳前後のホームレスらしい方が
段ボールで囲いを作られて生活を道端でされています。

時々見かけると野良ちゃんに餌を与えてあげてられるので
「お金どうされてるんだろうなぁ、優しい人だなぁ」と
要らぬ心配をしていたのです。

雨風が強い時や寒さが酷い時ふと頭にその方や猫チヤンのことが
過ぎります。

先日主人の服を断捨離していた時に
寒いだろうからあの人に持って行ってあげよう
と賞味期限が少し切れたカップラーメンと割りばしも用意して
いつでも渡せるように車に乗せていました。

父にその事を言うと
「身なりが汚いからとそれだけで人を判別したらアカン
そういう人に限ってお金はもってるもんやし
どこかの社長ということも考えられるんやぞ」と
言われました。

「そうだなぁ」と思いながらも毎日この寒さの中
気になっていたので
今日実家に行く時に久しぶりに見かけたのもあり
急いでお湯を沸かしてラーメンに注ぎ
トレーナーなどを入れた袋と一緒に自転車で持っていきました。
3分以内に持って行かないと！！

段ボールに囲まれてその人は寝ていました・・・。

勇気を出して「お兄さん！」と声を2回かけました。
するとすぐに「えっ？」と声がして段ボールから顔を出されました。
『寒いでしょうから　これ食べて』とヌードルを渡したら
「えーー？！　いや、いいよぉ～大丈夫です」と返事。

『今作って持ってきたんです、毒は入っていませんから』
と言いましたら凄くびっくりされて
「そしたらこれあげる」ってカバンから沢山のせんべいやお菓子や
ウインナーを差し出されたんです。

私がその食べ物の量に余りにもびっくりして慌てていると
「自分はこうやっていますが帰る家もちゃんとあるんですよ、
ただネコが好きであちこちに可愛そうなネコの世話をしてるんです。
ぼくは雨が降れば自分の家に帰ることもあるし
一日あちこち猫に餌を与えているんです。
あなたも猫が好きなんですか」と言われたので
『沢山育てています。家に5匹実家に1匹』というと
ならばっ、とめちゃくちゃ沢山のモンプチの缶詰を取り出して
私にあげると言われました、

寝床周りには普通に人が食べてもおかしくない程の魚やお肉が
トレーに入れてありました。
ネコ・・何匹いるんだろう・・・とびっくりしました。
ここでは10匹くらい来るらしいです。

お困りだろうと服や食べ物をあげたのにそのお礼にと
私が逆に沢山の品を貰う事になって
「いえいえ！　でもそれはダメです。」ってお返ししました。
すると「じゃあこれで猫に何か買って上げて」っていいながら
ゴミ袋の中から束の万札が見えてそれを出そうとしながら
と言われまして
面くらってしまい鳩が豆鉄砲食らった様な顔してしまいました。

『あかんあかんそんなお金なんかもらえへんやん
これから幾らでも必要になるのに困りますよ　持ってて』
っていうと
「僕はネコに400万使うお金があるんです。株をしているんですよ」
と言われました。
私は株の事は全くの無知ですからよく意味が分かりませんが
お兄さんは
私が服やヌードルを持ってきたのが大変喜ばれたのかどうか
何が何でも持って帰って欲しいと
色々買われたお菓子やせんべいや猫缶を差し出されてきて・・・
仕方がないのでせんべいと猫缶3つだけ頂いてきました。

なんか・・・
自己嫌悪です。

何故かというとホームレスの方だったら
賞味期限切れたカップヌードルでも喜んで食べて
貰えるかもしれないという気持ちで渡したからです。

私は賞味期限切れたものでも平気に食べます。
だけどその人は毎日買い物出来るだけのお金もお持ちだし
実際沢山買い物をされているようで不自由にされているような
感じではなかった。

父の言った「人は見かけによらない」って
そうだよなぁって自分が恥ずかしくなりました。

何だか複雑な気持ちで
この感じ、誰かに聞いてほしいなぁって思って書いちゃいました。

野良猫ちゃんの賛否両論あるとは思いますが
それはお許しくださいませ。

原種シクラメンが綺麗に咲いています＾＾

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