レプトさんの園芸日記
写真

他のプロフィール画像を見る

レプトさん  東京都
お気に入りメンバーに登録
2020年02月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
カテゴリ

世界らん展 奇跡のカトレヤ

2020/02/26
世界らん展 奇跡のカトレヤ 拡大 写真1 世界らん展 奇跡のカトレヤ 拡大 写真2 世界らん展 奇跡のカトレヤ 拡大 写真3

世界らん展のレポートの最後は、奇跡のカトレヤです。

世界らん展は今年で30回を迎えました。
その30周年記念の特別展示が、世界初のカトレア交配種C. Dominiana(カトレヤ ドミニアーナ)でした。
現在、約4万種以上とも言われるカトレヤの交配種の起源ともなった花です。

C. Dominiana(写真左の上段)は、イギリスの園芸業者「ヴィーチ商会(注1)」のJohn Dominy(ジョン・ドミニー)(注2)が、ブラジル原産の原種C. intermedia(インターメディア)(写真左の下段左)とエクアドル原産のC.maxima(マキシマ)(写真左の下段右)を交配し、1859年に開花させた花で、世界初のカトレヤの交配種です。


C. Dominianaを見たとき、数年前に見た花を思い出し、
PCの画像データを探してみました。
2013年1月20日  JOGAらん展で見た須和田農園さんの出品花が、その花でした。
C. Dominiana ‘Blie Phoenix’ (写真中央)
トリラベロ(ペタルがリップ化した花)が面白く、リップの色彩が花菖蒲を思わせ、和風の雰囲気も漂った美しい花でした。
須和田さんが交配した新しいカトレヤだと思い、 
「良い花ですね」と宗一さんに言うと、「昔の交配ですよ」と言われました。
恥かしながら、その時は、C. Dominianaの事を知らず、聞き流してしまいましたが、世界らん展の展示で「昔の交配」の意味がやっと判りました。
160年前の交配だったとは…。


須和田さんの交配(C.intermedia×C.maxima)は、素晴らしい結果を残していました。
翌年の2014年1月25日 JOGAらん展で 農林水産大臣賞に輝いたのが、C. Dominiana(1859)‘Neo Classic’ (写真右)でした。
トリラベロの希少性はないものの、両親の良いところが引き出され、リップの美しさが際立っていました。


160年前の交配でも、今の良い花を使って交配すれば、現在でも古さを感じさせず、魅力的な花を作り出すことができるのだと感銘を受けた花でした。




(注1):ヴィーチ商会は、スコットランド出身のジョン・ヴィーチが1808年頃に創立したイギリスの園芸業者です。
世界各地にプラントハンターを派遣し、世界中の珍しい植物を集めて栽培し、第一次世界大戦までに、新種の植物や新たに交配した植物1281種(うち、ランは232種)を栽培しています。

(注2)ジョン・ドミニー(John Dominy1816年~1891)は、イギリスの園芸家で、ヴィーチ商会で長く働き、園芸植物の交配を行った事で知られています。

「世界らん展 奇跡のカトレヤ」関連カテゴリ

みんなの趣味の園芸にログイン/登録する

※コメントの書き込みには会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方は

会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。

定期購読
投稿募集中 from テキスト編集部
見て見て!お気に入りの花

見て見て!お気に入りの花
自慢の植物・庭の写真を募集中!

みんなのマルシェ

みんなのマルシェ
自慢の畑・野菜の写真を募集中!