花の卵たち｜園芸日記byKite.com｜みんなの趣味の園芸

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写真2

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　そう、まさにそんな感じなんだ。そうだよね、もちろん、山野草は卵など産みはしない。それこそ鳥さんじゃないんだから。
　だけどね、じーっと見ていると、なんだか大事そうに抱卵している、そんな感じがしてならないんだ。

　サンギナリア・カナデンシス、なんだか舌を噛みそうな名前。きっとこの名前は覚えられないよ。だから、もう一つの名前、カナダケシでインプットしておこうと思う。
　ケシ科サンギナリア属の多年草で、北米大陸東部（カナダ）の平地から低山に分布するという。
　とあるサイトには、柏餅の葉にくるまれたなどと表現されていたが、確かに、この葉、特徴あるよね。まだ真っ白な卵（あっ、つぼみのことなんだけど）が産まれる前は、マスクメロンの網目模様のようだなんて思ったものだが･･･。

　小さなつぶつぶが二つ、三つ見える。こちらはイワチドリの花の卵たち。こんな小さな卵が、あの氷の妖精「クリオネ」の如くに成長するんだから不思議なものだね（あららっ、クリオネのように見えるのは僕だけかな(・・?）。

　だいぶつぼみらしくなってきたもう一つの卵たち、これはイワカガミのものだ。右隣りには、小さな掌が合唱しているかのような新葉も見える。こうしてみると可愛いものだ。

　毎日見ていると、おや、もうこんなに膨らんでと思うこともあれば、おい、おい、早く開きなよと、もどかしさを覚えるときもある。
　そんなヒト属の勝手な思いなど知ったことかと、時の流れに身を委ね、花たちは花たちのペースで春の温もりを感じ取り、その身を徐々に変化（へんげ）させていくのだね。


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