京都府立植物園さんの園芸日記

ハス1

2020/07/08
ハス1 拡大 写真1 ハス1 拡大 写真2 ハス1 拡大 写真3

 ハス、園内の蓮池でも見られます(写真左)が、四季の彩の丘でも、大きな水がめに入れた植物をたくさん見られます。そこでは開花中の花を目の前に見られますので、なかなか人気があるようです。直径15センチほどに広がる30枚近い花被片と数えきれない雄しべ群に圧倒されます(写真中央)。
 かつてスイレンの仲間と間違われ、スイレンと一緒にwater lilliesと呼ばれたことがありますが、両者は全然違います。スイレンはスイレン目スイレン科の植物で、植物進化の最も重要な基部被子植物の1つです。最も古い植物の仲間です。しかしハスはそれよりず~と後で登場した真正双子葉植物ヤマモガシ目ハス科ハス属ハス、ただ1種。スイレンとの違いは無数にありますが、一番際立つのは雌しべのかたち。心皮という雌しべの基本単位が、10~30個水平に並んで互いに合着し、塊上の雌しべ群をつくります。各心皮の短い花柱と柱頭が心皮の数だけ水平面に並んで見られます(写真右)。たぶん、このような雌しべ群をもつ植物はほかにはありません。横から見れば逆三角形のかたちをしています。1心皮あたり1個の種子をつくり、熟すと「ハスの実」として煮て食べます。地下茎はレンコン。

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