富山昌克(トミー)さんの園芸日記
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富山昌克(トミー)さん  大阪府
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屋上パーキングと原種のラン。

2020/09/22
屋上パーキングと原種のラン。 拡大 写真1 屋上パーキングと原種のラン。 拡大 写真2 屋上パーキングと原種のラン。 拡大 写真3

阪急百貨店の屋上パーキング。

ちょうど半世紀前、父がクラウンを運転して連れてきてくれた。

汚い段ボール箱に、苔まみれの素焼き鉢に植え込まれたランをたくさん詰め込み、運んでいた。

小生はまだ幼稚園児(笑)。

きらびやかなネオンが光る街並みに翻弄され、
ただただ萎縮していた記憶がある。

父が汚い段ボール箱を掲げ、
「まさかつ、はぐれんと着いてこいよっ」

幼稚園児の手を繋ぐのは今じゃ当たり前かもしれないが、まだ昭和40年代(笑)。実の息子を放置プレー状態。

ほっておかれないよう
   ボクは必死に追いかけていた。

三番街のフェニックスは本当に美しいフラワーショップだった。

父が阪急の職員さんに手渡す汚い段ボール箱が、なんだかすごく申し訳なかった。

幼稚園児の小生にこんな想いを抱かさせる豪快な父。

それでも阪急の職員さんは本当に嬉しそうにうけとっていた。

不思議だった。

なぜこんな美しいフラワーショップに似合わない汚い段ボール箱のランを見て嬉しそうにされるのか?

本当に不思議だった。

当時、父は世界中から珍しいランの原種を輸入していた。

阪急の職員さんがその価値をその時代において理解していたから、それはすごいことだと思う。感謝しないといけないと思う。

納品したあとは、父はアメリカンハンバーガーショップに連れていってくれた。

「まさかつ!アメリカ人はこのハンバーガーを毎日食べとるんやっ!食べてみー」

ハンバーガーよりも、ハンバーガーに突き刺さった国旗が気になっていた。

まだマクドナルドもなかった頃の時代。

父はなにかあると、いつも海外の話をしてくれた。

ランを仕入れるために渡米していたのだ。

全部覚えている。

記憶力はいいほうだから、ちゃんと覚えてる。

そんなありがたい教えを

ボクは娘やジュニアにしてきたんだろうか?

しばし反省。

というわけで、ヒトは教育で成り立っているんだと思う。

感謝。

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