原始的な花の形は『放射相称形』であったといわれています。
進化の過程で『左右相称形』への変化が起こったと考えられています。
左右相称花は放射相称花にくらべて花粉媒介者が花に着地しやすく、花粉を意識して運ぶのに、花と昆虫(または鳥)たちの相互選択性が高まったといわれています。
放射相称花 にはキク科、バラ科、ユリ科など、
左右相称花 にはシソ科、マメ科、ラン科などがあり、
科のグループ単位でまとまっているようです。
生き残ることは変わること。
変われたものが生き残れる。
そういう崇高な教えを進化生物学から学んできました。
小生はラン専門業者という特殊な家庭環境下で育ったためか、
なぜか幼い頃からキク科植物の花の形が苦手で、
美しさを堪能した思い出がなく、
幼稚園のときの某遊園地の菊人形展の遠足が苦痛であった記憶(苦笑)がいまだに残っています。
あれから半世紀経過して、
菊人形のすばらしさ、菊という花文化、キクという植物そのもののすごさ、
さまざまなことを学んだからこそ、
いま、放射相称花の美しさを堪能できる心がやっと抱けるようになり、楽しむ感性を持ち合わせることができました。
自分のなかでの楽しみが増えて、ひとり喜んでいます。世の中、左右相称花より放射相称花のほうが断然多いのですから。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
あしかがフラワ... 2024/04/25 | 多肉用の棚を増... 2024/04/25 | 紫陽花状況🐌 2024/04/25 |
こどもの日ver 2024/04/25 | 朝から快晴なの... 2024/04/25 | 元気になる色。 2024/04/25 |
トミー先生
返信する花の形も進化するのですね。
『 生き残ることは変わること。』
花の形を表す専門言葉や、進化生物学なるものがあることも興味深く思います。
知っていると、同じ花を見ても、違って見えるものや見方も多いのでしょうと思うと、関する書籍を手にしたくなっております。
のいさん
返信する変わっていける幸せってありますね。トミー
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。