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読む人にまた眉をしかめられそうだが、本音を言わせてもらやぁこちとら元々イモ類にゃ興味はねぇんだ。
このサイトに入会して間もなく塊根好きのグループのボスにからかわれた事も"イモ嫌い"に拍車がかかった。
数年前にパキポディウム属ロスラーツム変種の数種を種まきしてたんだが、それやら何やらでついつい管理がお座成りになったのは否めない。
しかしそんな人間どものくだらねぇ感情なんぞ当の塊根類にゃ何の関わりもねぇ。
やはりこの世に生を受けさせたのはおいらだから無責任な事はやっちゃいけない。
ちなみに、高齢者のくせにやたら喧嘩っ早く大人気ないこの困った性根は江戸っ子の勇み肌のせいだが、思えばおいらガキの時分から「この世は戦場。勝者は栄え弱い者は滅びる」といつ間にやら認識してしまい、そのポリシーは「先入主となる」「雀百まで踊り忘れず」となり、生涯を通じて苛烈な"修羅の境涯"にどっぷり首まで浸かってしまった。
今さら泣き言を云ったところで来世はどうせ地獄界か餓鬼・畜生、はたまた阿修羅の跋扈する巷へ転生か。
(あるいはキアヌ・リーヴスの『コンスタンティン』に出て来る地獄に蠢く悪鬼どものように成り果てるのか)
どっちにしろ凄惨な人生が待っておるのはお定まりだろうね。
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まぁ、つまんねぇ年寄りの愚痴・世迷い言はさておき、
パキポディウム属のほとんどはマダガスカル島に自生するキョウチクトウ科の多肉。
まずは、マダガスカル島の気候をざっと。
マダガスカルの気候はその地形により多様だが、全体をざっくりと云えば、11月から4月まではクソ暑い雨季、そして5月から10月までは涼しい乾季。南半球で四季が逆さま。
いったいに高地を除く平野部は常夏で昼夜の温度差が日本よりはるかに少ない。
その気候は南北の違いより東西の差異の方が大きい。
南東貿易風と北西モンスーンの影響が強く、これらが入り組んで季節が移り変わるせいだ。
気温が高く降雨量が多い雨季にゃ毎年デストロイヤー(壊し屋)の熱帯性暴風「サイクロン」が襲来する。
このインド洋上で発生する熱帯低気圧(台風)は海上でガッツリ蓄えた水分を島の東海岸部へドサドサ降らせ、その雨量はとんでもなく熱帯雨林を形作るのに役立ってる。
また、このように雨量の多い東海岸平野部はマダガスカルの農業の中心で特に米の栽培が盛んな地域でもある。
中央高地は東海岸部よりもはるかに乾燥し、もちろん高地だから気温も低く夜間は涼しい。
西海岸は乾燥した落葉樹林の生育地だが、落葉樹は6ヵ月間から8ヶ月間もつづく乾季の間に落葉してしまうようだ。
南西部はさらに乾燥しており、島の南西部と南部の内陸は半砂漠(ステップ気候)が広がってる。
南部じゃ雨季は蒸し暑く乾季も暖かく多湿で風が強く快晴の日が多い。
1年を通して気温は16℃~32℃で推移し、我が国のように14℃未満の低温や夏に34℃を超えるようなことは滅多にないらしい。
数年前に種蒔きしたのは6月。(文末そだレポURL)
ロスラーツム変種でぜんぶマダガスカル固有種。
蒔いてすぐ気の早えぇ苗はたった三日で芽を出した。
10月に入って気温が下がって来たんで雨や曇った日にゃアデニア属・ラケモサと一緒に水槽へ。
これは毎年。
昼間は植物育成灯を照射して20℃前後、明け方でも16℃前後をキープ。
快晴の日は直射日光を浴びさせてる。
【写真1】「P.エブレネウム」(たぶん)
毎年、秋になると葉を落とし坊主になっちまう。
ちなみに、自生地のロスラーツムは種類や原産地場所によっては落葉するようだが、それは乾季・雨季によってであり、日本での栽培のように気温の低下で左右されるものじゃない。
そこを勘違いしてもらっては困る。
(いやべつにこちとら困らねぇが)
エブレネウムは播種した4種の中でもっとも栽培が難しいとされてて、マダガスカル島中央イビティ山 標高1700mの岩上に自生してるそうだから熱帯とは言え高山性。だからか。
P.ロスラーツムの白花変種らしい。
【写真2】有名な「ホロンベンセ」
中・南部の中央山地の標高400~900mの岩上に自生。
現地じゃ成木は高さ1mの塊茎性の潅木。
ホロンベンセにゃいろいろなタイプがあるが、花が釣鐘状なので開花すりゃわかる。花は薄い黄色だそうだ。
【写真3】「P.カクチペス」
生育不良なのか根茎が小っちゃ。
でも葉を付けたまま。
葉っぱが細く尖ってて一見P.グラキリスのように見えるが、グラキリスは蒔いてないのでたぶんP.カクチペス。
南部に自生。
花は黄色、パキポディウムの中では最もゴージャスな花を咲かせる。
暑さ寒さにも比較的強く強健。って事だがね。
ま、どぉでもいっか。
2017年の種まきそだレポ
↓
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いいね、育ててみたいな金魚用の水槽で良いのかな50cmの水槽が有るけど、種からの方が良いかな。
返信するいらっしゃい、ダイコン侍さん。
収容するのは何だっていいんです。段ボール箱・発泡スチロール・プラスチック衣装ケース・自作の箱。
夜間の保温さえ出来りゃOK。
水槽ならベスト。上に育成灯を載せられるから。
種からじゃ花を見るまで10年は覚悟が要りますよ。
十分に若くて飽きずに栽培を続けられる暇人(ひまじん)ならいんですが、やはりお奨めは値は張りますが国内実生株で堅作りの開花球。
栽培自体はアデニウムよりは多少癖がありますが、コツさえ掴めば容易な方だと。
写真のコロとしてトゲトゲが愛嬌があっていいですね、1鉢に5個位生えたら良いね。
返信する同じキョウチクトウ科のアデニウムとちがい、塊根にトゲを密生させた専守防衛型のコーデックスです。
国内実生物が出回り、おっしゃるように独特のユーモラスな顔が大衆に受けて近年人気が出て来た多肉です。
そだレポにもあるように塊根直径1センチくらいまでは成長が早いので、実生なさるならそれを計算して播種されると良い。
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