洋ラン展のシーズンとなり、このサイトでも、立派なカトレアの大株作りの画像が幾つか紹介されています。
私自身は、大株作りはしていませんが、手法だけ記載しておきたいと思います。
株分け方法の参考になる部分もあります。
大株作りは、元々、芽吹きが良く、花付きも良い品種が使われることが多いです。
その良い例として、uchiyamaさん、まみりんさん、金子明人さんが紹介されているサンシャイン、名古屋、船橋の蘭展で、いずれもC.パーシバリアナ‘サミット’の大株が出品されています。
①私が1月8日の日記で紹介したC.パーシバリアナ‘サミット’の株です。
この株は、1バルブから昨年2本の新バルブ(白い皮の着いたバルブ)が出て、2花茎の花が上がっていましたが、さらにバックからも、新バルブ(黒い斑点のある皮が着いたバルブ)が出て蕾が着いています。
このように、きちんと管理すれば、元々芽立ちの良い品種、つまり、大株作りに向く品種があることが判ります。
もう一つは、バルブとバルブの間のほふく部を切断し、バックバルブから芽を出させる方法です。
②白ラベルで指している部分が、2年前に鋏で切断した箇所です。
奥に基部が見える2バルブが、切断したことでバックバルブからも萌芽し、生長した部分です。
③右の3輪開花している部分が、バックバルブから芽を出させた部分です。
この方法で、芽数を増やし、大株に仕立てる方法もあります。
バルブ間を切断する方法は、株分けを行う場合にも使える方法です。
株分け予定の1年前に行っておけば、株分け時に、既に新バルブが形成されているので、その後の生長が順調です。
切断する適期は3~4月頃が良いように思います。
植え替えと同時に株分け(切断)する方法だと、バックバルブ側は、植え替えと株分けの両方のダメージで、生長が遅れることも多く、場合によっては芽が出ないこともあります。
大株作りのためには、さらに植物ホルモンを併用する場合もあります。
BA(ベンジルアデニン)のラノリンペーストを潜芽に塗布すると、萌芽が促進されます。
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こんばんは
返信する記事面白く読ませていただきました。
大株作りの方法はいろいろあるのですね。
勉強になりました。
こんにちは~
返信するまだ、カトレア歴1年ですが、大株作りにもいずれ挑戦したいと思います。勉強になりました。ラノリンペーストは小さい芽に塗ると早く成長させることが出来ますか?「潜芽」はどう言う芽をいうのですか?
こんにちは
返信するほ~っ、ふ~んっっ、なるほど~
とうなっていたら、夫に何感心してるの?と言われました
いつかは、良い品種を選んで、大株作りもしてみたいような・・・
とても分かりやすいご指導、ありがとうございました。
次回、株分けする1年前にほふく部の切断しておきたいと思いました
こんちゃんさん こんにちは。
返信するとっても納得です。
春になったらやってみたいと思います。
またまた、こんにちは。
返信するコメント書き終わって、新着画像にとってもきれいなカトレアちゃんが・・・。誰だろう?と思ったら、こんちゃん先生!!今日はお時間があるんですね。私は仕事そっちのけで、趣味園サイト内を飛び回ってます。このコメントが終ったら、仕事(売り上げ入力)します!!
大株作りの手法。読んだだけでは難しいので、プリントアウトしました。
株分けでなくて、大株に仕立てようとしたら、ほふく部を切断し、バックから新芽を出させて、そのまましてると、切断部分はまたくっつくと言うことですか???
植え替えをするときは1年前に行って、1年後に切断した部分から切り離して植え替えると言うことでしょうか?
まぁ、うちはスペースもないし、大株作りはしないと思いますが、株分けのテクニックとして参考にしたいと思います。ということは、今年の3,4月頃切断して来年の春に植え替え・株分けです・・・・ね?
こんにちは
返信するとても参考になります。
大株作りに挑戦したくて、試行錯誤していました。
一度切断したことがあるのですが、そのあと調子を崩してしまって、
大株作りに適した品種を選ぶことも大事なんですね。
株分けの時も1年前に準備をしておくと
成長がスムーズ 納得。
さいちぇんさん、こんばんは。
返信する大株作りは、これらの方法を併用していることが多いです。
あの江尻さんのセロジネも、鋏を入れることで、全面に新芽を出させ、全体が花で覆われる作品に仕上げられたものですね
こんばんは。
返信する見事な大株作りを見る度に
中心部も花が満遍なく上がってるから
一株じゃないよな~
沢山の株を寄せ植えで一株に見えるように
仕立ててるのかな?
とか思ってましたが謎が解けました・・笑
前に日記にあげたウィッジに2つめの花が
咲き始めましたが
今回は綺麗に咲きそうです。
オランジュリーさん、こんばんは。
返信する「潜芽」とは、カトレアに限らずですが、芽は形成されているのに、伸びることなく眠ったままになっている芽のことで、「休眠芽」と言った方が良いかもしれません。
芽が出るのが萌芽ですね。
BAは、芽を出させる働きはあるのですが、生長そのものを促進する効果は期待できません。
従って、芽が出ても、株の状態や管理が良くないと、折角出た芽の生長が止まってしまいます。
あくまでも補助的に使うものと思った方がいいですね。
大株作りは、大型品種では場所をとりますが、家庭では、ミニ、ミディの品種で作るのが面白いかもしれませんね
まみりんさん、こんばんは。
返信するご主人から見ると、妖しい人になってたのかも
蘭展に実際に出向いたり、またそのような画像を見たりしながら、どのような品種が大株作りにされているのか?見ていると、それに向く品種が絞られてきますね。
もちろん、鋏を入れる手法を使えば、より広い品種で可能ですが・・・
小型品種だと場所をとらないので、このような品種で「練習」してみるのもいいかもしれませんね
優花ちゃんのジージさん、こんばんは。
返信する大株作りは、日頃の栽培管理だけでなく、品種選びやテクニックなど、それなりの作り方のポイントがありますね
C.ステファンオリバーフォーレイカーも、かつてはしばしば大株作りにされてた品種ですね
匍匐茎を切る方法は,審査会によっては認められなかったように思います.
返信するやはり芽吹きがよくて2芽が育つもの,押し子がでやすい株なら,押し子と1つ前のバルブが同時に咲き易いものになるでしょうね.
タータンさん、こんばんは。
返信する今日は天気もあまりよくなく、家族とちょっと出かけたりしたので、家にいる時は、温室とPC前だけで終わってしまいました
切断部分は、くっつくことはありませんよ。
そのままの状態で(2鉢に分けずに)1鉢で育てるだけなので、ある意味、寄せ植えという見方も出来るかもしれません。
植え替えの1年前に切り離しておくのは、その通りです。1年後に2株に分けて植え替えます。
私は普段はやらないのですが、絶対に増やしたい品種や、バックバルブ側の株も早く良い状態にしたい時には、予め1年前に鋏で切り離しておくことがあります
くーちゃんさん、こんばんは。
返信する参考になったようで、嬉しいです
以前やった時には、調子を崩してしまったんですね
バックバルブの根は、古くて腐ってしまっている場合もあるので、その可能性がありますね。
やはり、バックバルブに至るまで、健全な状態であることが望ましいのですが、この場合、水苔植えだと、どうしても古いバルブの根が腐り易い傾向があると思います。
また、古いほうは、根を傷めず植え替えることも難しいですね。
ランの根は、水苔が古くなり腐ってくると、根も一緒に腐ってしまう傾向があります。
その回避のためには、バーク、あるいはバークと軽石のミックスコンポスト(混合した植え込み材料)で育てておくと、水苔より腐敗するまでの年数が長いですし、植え替え時にも、必要以上に根をいじることが少なくていいかもしれません
reosakuさん、こんばんは。
返信するカトレアは横に横に株が広がっていくので、芽立ちの良い品種の大株は、概して株の周囲に花を咲かせているものが多い傾向があります。
それに対し、鋏で切り分けて作られた株は、株の中心部にも花が着いていることが多いですね。
あくまでも、大雑把な見方ですが・・・
2輪めが開き始めましたか・・・
今度は本来の花になりそうで楽しみですね
また見せて下さいね
uchiyamaさん、こんばんは。
返信するそうですね、将来、展示会に出品される可能性のある方は、注意が必要ですね。
今は審査に出すことが無くなったので、詳細を覚えていませんが、展示会や審査団体による基準の違いによっては失格になることがあるので、可能性のある方は予め確認されておいた方がいいですね。
花の誘引の仕方も、誘引が許される部位が定められているので、併せて注意が必要です。
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