北海道に自生する野草です。
「一回繁殖型多年草」と言われ、最初の発芽から7~10年程かけて株を充実させていき、花茎が出て花を咲かせるのは一生に一度。種が出来たら本体は枯れてしまいます。
(繁殖は種で子孫を残す他に、根にあたる鱗茎を増やして自分のクローンを残す手段もあるようです。)
雪解けとともに、オオウバユリの芽が次々と顔を出しています。
写真①
去年の花茎。
種をたくさんこぼして立ち枯れしたあと、冬の間中ずっと雪原に佇んでいました。厳しい風雪にさらされ続けた茎は色も抜けて白っぽくなります。なにか「寂」のような風情を感じさせる枯茎ですが、秋や冬の表情とは少し異なり、春先まで立ち続けたことに満足しているようにも、自分の足元に芽生えた新たな命を見て喜んでいるようにも感じられます。
写真②
立ち枯れした茎の根本付近から発芽した、オオウバユリの赤ちゃん。種から発芽した年は葉が一枚で、その後年を重ねるごとに葉を増やしていきます。(ちなみに鱗茎で増える場合は種から育つものより成長が早いそうです。)
写真③
少し成長した芽。
発芽直後は赤かった葉が緑色になっていきます。
芽とはいえ、周りの野草のそれに比べると圧倒的な大きさです。
春にツヤツヤの芽を出し、何年もかけて大きくなり、一生に一度・派手ではないけれど圧倒的な存在感の花を夏に咲かせ、秋にたくさんの種を残して枯れ、そのまま冬も凛と立ち続ける。
でっかくてかっこいい、姿も生き様も大好きな野草です(^^)
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野草の花や風情はーとねこも好きです。
返信する野草の花はきれいだな、と思って摘み取って家の中で飾ると、なんだかなぁという感じ。
野にあるからこそ、元気なんだなと思って見るだけにしています。
はーとねこさん こんにちは(^^)
野草が生き生きとしている姿は本当に美しいですよね。大地や太陽光や風からたくさんのエネルギーをもらっているんだなぁと感じます。多少土がくっついていても、葉っぱに虫食いの穴があっても、きれいです。
はーとねこさんの「はみだせ緑」のシリーズ大好きです。自然のたくましい姿に元気をもらっています。
チエ吉さん。
はみだせ緑見てくれてありがとう。
こんにちは
返信する北国の春これから楽しみですね
ウバユリはよく見かけ花も撮りましたが
オオウバユリさまの貫禄と美貌には脱帽です(^^♪
7~10年で花が咲くとは・・・
「一回繁殖型多年草」?初めて知りました
3枚目の赤と緑の新芽はウバユリもおなじですね
いきいきな生命力にわくわくします
ところでそちらには「ウバユリ」もあるのですか?
イネ科さん こんにちは(^^)
北国にもようやく春がきました。
北海道にはもっぱらオオウバユリが繁殖しており、ウバユリが(野生で)あるというのはあまり聞いたことがないように思います。図鑑などでもウバユリは主に関東から西にかけて分布しているように書かれているのが多いですね。
でっかくて花の数が多いオオウバユリに比べ、ウバユリさんはややコンパクトで清楚なイメージがあります◎
いつかウバユリとオオウバユリが混在して自生する場所に行ってみたいです。そして芽を見て「これはどっちかなぁ」って考えながらわくわくしたいです🌱
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