暑い時の水切れ対策

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昨日、今日と暑くて原種シクラメンの休眠が一気に進みました。
シクラメンは水が切れると休眠するだけ。
大した悪影響はないのですが、命にかかわる植物もあるわけで暑い日は気が抜けません。

うちでは、こんなふうにして乾燥防止しています。
でも、理屈がわかってやらないと根腐りしたり失敗するので、おススメはしません。
つたない文章、言葉足らずの説明にも関わらず理解できた方のみマネしてくださいね。

写真１
イキシア・ヴィリディフローラ
水はけの良い用土に素焼き鉢を組み合わせているので、そのままだとすぐ乾燥します。
乾燥防止を目的に底面給水鉢を使って二重鉢にしています。
底面給水鉢にした理由は、底面給水鉢そのものが内外の二重構造になっているので外の熱が伝わりにくいから。
一日中直射日光を当てて育てているので、陽が当たった鉢の外側は結構温度が上がります。
底面給水鉢にすっぽり入れているので中の用土は冷たいまま。
なかなか好結果で、鉢の底から出た根も元気よく育って底面給水鉢に貯まった水を直接吸っています。
用土が乾いた時の補助になっているみたいです。
鉢の底から出た根の写真はこちら。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=809116

写真２
原種シクラメン・ロディウム
素焼き超ロングポットを使っているので乾きが早いです。
なので、上から水をやって鉢の底から出た水は受け皿にしている容器に貯めて底面給水にしています。
底部分に大きめの粒の鹿沼土を入れて鉢底石にしています。
底に入れた鹿沼土は、底面給水鉢の水を吸いあげるための給水紐と同じ働をします。
なので、容器の淵より高いところまで鹿沼土を入れています。
給水量は、粒の粗さと量で調節しています。
この方法で、暑い日でも水切れすることなく育てることができています。
この種類の原種シクラメンは、元々深くまで根をはらないし、粒の粗い鹿沼土を嫌って底まで根が届きません。
なので受け皿に水を貯めても根が水びたしにならず根腐りしにくいです。
ただ、いつも用土が湿っているのは良くないので、鉢が白くなって軽くなるまで乾かしてから水をやってます。
プラ鉢も使っていて、プラ鉢の場合はごく普通の育て方をしています。
ロングポットも、冬の間は水を溜めないで普通の育て方です。

写真３
オオイワチドリ
これも素焼き鉢を使っています。
うちでは、どの植物にも素焼き鉢を多用しています。
使う理由は、根に酸素をしっかり供給したいから。
それと、鉢の色を見ただけで乾燥具合がわかるから。

オオイワチドリは今回初めて育てます。
調べてみたら近くに水が滴っているような湿気た岩の間に生えている植物で乾燥はダメだとか。
水を好む植物に水はけの良い用土と素焼き鉢を組み合わせるという矛盾した組み合わせにわざとしています。
乾燥対策をしないとたぶん育たないと思います。

受け皿の代わりに深めの食品を入れる使い捨て容器を使っています。
上から水をやって、鉢から出た水は容器に貯めます。
容器の水がなくなって鉢が乾きだしたら水をやります。
この方法、遠くから見ただだけで水の状態がわかるのでメッチャ便利。
元々湿気た環境で育つ植物だそうで、根が水浸しになっても大丈夫だろうとの判断で、普通はやらない受け皿に水を張るということをあえてやっています。

素焼き鉢が吸った水が蒸発するときの気化熱で鉢は冷たいままです。
こんなふうにして、山の中の涼しくて水分がふんだんにある自生地の環境に近付けています。
これから育て方は変わるかもしれませんが、今のところこんな育て方でうまく育っています。

• ロディウム
• イキシア
• オオイワチドリ