独り言です。
クリローと洋ラン(カトレア原種)のファンで交配もしてると思うこといろいろあります。
「自殖弱性」という言葉きいたことありますか?
植物を他の花と交配せずに自家受粉を続けると弱い個体が多く出てくる現象をさします。
クリローではGOLDとNEON・・・国内で数少ない親株をもとに交配を繰り返した結果、現在国内で出荷されている花がそれにあたります。
数が少ない品種を量産するために自家採種した結果、弱い個体あるいは異様に小さい個体が出現します。
画像はGOLDの極小個体
昨年、クリスマスローズフェアで見つけてきました。
花は自然受粉してますが撮影後、子房は摘んであります。
花の大きさは約3cm.。
あまりにも小さいので「手乗りGOLD」と呼んでます。
その後地植えしていますが出てきた葉のサイズは掌より小さいです。
私はカトレア原種のパープラタ(昔はレリア属でした)が好きで今もハマっていますが
その中で濃い赤になる変種をsanguinea(サンギネア)といいます。
有名な個体に自然採取株の「メンツィー=Mentzi・・スペル間違ってたらごめんなさい」があります。
推測ですがそれをセルフして出たのが「Chitoshi」・・これが非常に有名個体です。
そしてこれを親にセルフを繰り返して多くの実生株がつくられました。
結果としてはよい花も出るが・・弱い花も多い、作りにくいなど弊害も出ました。
有望な花と他家受粉した方が良かったのかもしれませんが…そうするとネームバリューが下がってしまう。
バブル期の考えが反映されたと私は思っています。
セルフ=自家受粉はその花に隠された形質を表に出すには有効ですが、同じような花を量産するために行うべきものではないと思っています。
近年原種回帰の傾向がクリロー界でも見られますが、「元をたどったら同じ親だった」では洋ラン原種と同じ轍を踏むかもしれませんね。
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こんばんは~
返信するそうなんですね~。交配も なかなか難しいのですね。
クリローは 今 とっても人気がありますよね。これからどうなって行くのか、興味ぶかいです。
こんばんは
返信する元をたどったら同じ、ありそうですね。
名前のついた花はたどれても、私のようにガ-デンハイブリット適当に交配したのは分かりませんが~
自家受粉した花が、小さくなったりいじけるのもそんな理由もあるのですね。
ニゲルの実生変ったの出来ませんでした。
ダブルピンクにブラック掛けたのか、ブラックにダブル掛けたものに変わったものが出来ました。
写真のところに記録しました。
この話題、半分タブーですよね~
返信する我が家も近縁交配が2005年~高杉さんのデュメhyb系、2009年ではブラック交配,2010年は野田さんのゴールド交配で偏ってしまってますよ。結果、夏超淘汰が増えてます。いかんと思ってました。ここにきて、一気に原種を頂戴したので出直しです。
一方、シャコバの交配は限界を感じ、10年ぶりに交配しませんでした。戻し交配を多用し過ぎてオリジナルに病弱苗が急増したからです。成長も4年のところ上手くいっておりません。矮性化はないですが、手乗りゴールド興味深いです。
こんばんは~
返信する皆さんはすごいです。
尊敬します。
こんばんは♪
返信する可愛らしいクリローですね。
もし売られていても私は育てる自信が無いのでパスしますが…
自家受粉を繰り返すと弱い株が多くなると言うのは聞いた事が有ります。
なるべくセルフの種は採らないようにはしていますけどね。
過去に二回かな?
でも交配した親同士が偶然近縁だってこともありますからね。
難しい所です。
こんばんは。
返信する育種を行う上で、自家交配、近親交配を繰り返すと、近交弱勢、近交退化の問題が生じることが知られています。
一方で、遠縁の交配を行った場合、不良個体が出現しないか?となると、そうとは限りません。
私の持論では、自家交配、近親交配自体が悪いというわけではなく、その個体の持っている不良遺伝子が、自家交配、近親交配を行うことにより、ホモ化する確率が高くなり、不良個体が多く出現し易いのでは?と考えています。
例えば、エンドウの園芸品種には、自家受精するものが多く、他家受精はほとんどしないですが、品種としての形質が維持されています。
こうした例は、種子系の固定品種のほとんどに当てはまることだと思います。
また、私の別の趣味である鶏の育種においては、形質の維持のため、近親交配を行うことも多いのですが、何ら問題が見られないこともある一方で、特に烏骨鶏では、近親交配では無くても、致死遺伝子、奇形遺伝子等の影響と思われる奇形個体や短命個体、突然死個体の発生が散見されます。
さらに、私の嫁さんの従兄弟が、宇宙メダカの開発・研究に携わっている例を紹介すると、遺伝子構成を揃えるため、近親交配を繰り返すと、一時期は絶滅寸前まで繁殖力が無くなるのですが、その後、再び繁殖が安定してくるという事例もあるようです。
このようなことから、単純に近親交配=悪い・・・というわけではなく、交配に使用した親の持つ不良遺伝子の影響ではないか?と考えています。
難しい話題ですね。
返信するなるべく セルフの種は 取らない方がいいのしょうか?
蕾買いをよくなさっておられますが。。。
蕾のものを選ぶとき・・基準にされているのは
なにでしょうか? もし 差し支えなければ
教えてください・・・
こんばんは
返信するこんちゃんさんと同じ意見ですね。実験用のスナネズミの事例も宇宙メダカと同じことが起きています。
それにクリスマスローズの場合、近親交配の影響が出にくいときいています。私の場合も何種類かのセルフの花をセルフしても問題はなかったです。ゴールドも丈夫な個体はセルフしても問題は起きませんでした。
もともと、ゴールドが輸入された時から、この傾向はありまして、野田さんが当時から言っていましたのを覚えています。それで丈夫な物を作るために
カナリークィーン イエロー×ゴールド
カナリーキング カナリークィーン×ゴールド
そして、カナリーキング×ゴールドと交配しています。
また、オドルスのゴールドパインにも同じような傾向がある気がしますので、近親交配の影響とは違う気がします。どちらかといえば黄葉の影響かもしれないと思っています。
でも、手乗りゴールドは興味ありますね。
矮性が遺伝すれば面白いですね。
おはようございます。
返信する皆さん方すごい方ばかりでコメント読んでても私にはまったく経験のないことでよくわかりません。
クリスマスローズはこれからゆっくりと交配でもやってみようかと思っています。
なるだけいい種採取し強い苗育てたいですね。
これから育ててるうちにいろんな事が理解できたらと思います。
seiraさん、こんにちは。
返信する交配自体は簡単にできることですが…どんな花が出るか予測することは難しいですね。
でも新しい花を見るためには挑戦していかないとならないです。
クリスマスローズもまだまだ進化の余地はあるし、来年はさらにおもしろい花が出ると思ってます。
よっこらさん、こんにちは。
返信する「元をたどったら同じ」選んだ原種によって形質が決まってきますのでできるだけ多様な親株を持っておくことが変化を生み出すと思っています。
例に取り上げた洋ランについては自然採取株から5回セルフが繰り返されていました。
有名な親株は高価で数が少なく入手が難しいのでその実生苗を購入してそれをセルフして大量の苗を得る。
私もその花をかつて育てていましたがかなり癖のある株で葉が暴れる・花弁が細くてよれる・根が少ない・・・いろいろありました。
初期に買った蘭なので思い入れもある株でしたが。
数つくろうと無理をした交配の例かなと思ってます。
でも劣性遺伝の固定には自家交配が有益です。
アドちゃん、こんにちは。
返信する半分タブー・・そうですね。
趣味で交配するのと、経営を考えて量産する交配ではスタンスが違いますからね。
健全な系統かはつくってみないとわからないことが多いですけど、その過程で得た実生開花株も売らねばならないわけで生産する方の苦労もわかります。
手乗りGOLDは株が小さく、根も細めですが弱いということはないです。今は雪の下です。
donyiさん、こんにちは。
返信する専門的なことを知っている方は他にたくさんいらっしゃいますよ。
私の知識は趣味の範囲でまだまだ浅いです。
ほのかさん、こんにちは。
返信する手乗りGOLDは6号スリットに入って売られてました。
鉢が大きすぎるのですぐ植え替えました。
セルフ自体は劣性遺伝を固定する上で大切な手法です。
AURORAもセルフしないと発現しませんしね。
ただセルフを繰り返すと種がつきにくくなる傾向があると感じています。
AURORA「暁光」はその傾向が強くて自家受粉しても子房が大きくならないです。
「彩雲」の花粉をシブリングしたものは順調です。
親株の「Origin」はシングル実生苗として売られていたものですが、セルフを繰り返したものなのか
もしれませんね。
こんちゃん、こんにちは。
返信する大変興味深い事例をありがとうございます。
私も自家交配そのものを否定する気は毛頭ないです。
劣性遺伝の固定には有効な手法と思ってますし、実際それでAURORA系も出現しました。
おっしゃる様に親の遺伝子に問題があることがその後の交配に影響を与えるとおもいます。
私が取り組んでいる葉芸のAURORA系は2株が開花してF2段階に入りましたがセルフだと実らずシブリングでは受粉する株があります。
今後もF1交配を繰り返して葉芸品を選抜してF2交配の幅を広げようと思ってます。
おりゅうさん、こんにちは。
返信するセルフ自体は問題ないです。
セルフすることで隠れていた遺伝形質が表に出てくるので新しい品種をつくる上では欠かせない方法です。
蕾買いの方法ですか?
何を狙うかによりますが…
まず蕾の形でシングルかダブルを判断しています。
蕾が小さい時から丸くて開きぎみで小花弁が見えていると多弁花が多いですね。
さらに花弁の縁の色に注目しています。
花弁の縁の色でピコやリバーシブル等を見分けています。
花弁が尖っているか丸く巻き込んでいるかで剣弁か丸弁の判断をします。
なかなか奥の深い話題ですね。
返信するせいざえもんさんとこんちゃんさんのうんちくの有るお話、とても面白くて興味を感じます。
さいちぇんさん、こんにちは。
返信するそうですね。セルフの繰り返しに耐える個体はありますね。
ただAURORAに関してはセルフはF2段階で厳しくなってきてます。
「暁光」は株の生育は非常に良いのですがセルフだと種子が入らないです。「彩雲」はセルフできました。
シブリングは良好です。
F1を今後も繰り返し選抜して多様性を持たせたいところです。
手乗りゴールドは雪の下ですが無事かな?
秋までに小さいながらもしっかりした葉を出していたので期待しているのですが。
hayachan、こんにちは。
返信するそうですね、みなさんすごすぎですね。
私は文献などを広く学ばず、自分の経験した狭い範囲で考えてると反省することが多いです。
植物は種子親から遺伝するものが多いので花だけでなく葉ぶりなど株の良いものを使うといいでしょう。
優花ちゃんのジージさん、こんにちは。
返信するこんちゃんの話は私もとても参考になりました。
クリスマスローズの育種は歴史が浅いので他の生物の遺伝や品種固定の話は刺激になります。
クリスマスローズも系統化するための優良な親が見つかれば安定して生産販売できるのでしょうね。
さいちぇんさんのお話はそういった努力を生産者がしているという事例ですね。
私はクリスマスローズに可能性を感じているので今後もいろいろな交配を試してみたいと思っています。
こんばんは。
返信する交配は奥が深いですね。
私のような軽い趣味程度では、育種はできそうもありません^^;
クリスマスローズは原種の種類もいろいろで、それぞれが特徴もあるので、多くの可能性があるのでしょうね。
私も交配のまねごとをやってみようと思っています。
mokaさん、こんばんは。
返信する育種と考えると重いですが…
交配を2回重ねると理想の花に近づけますね。
そのことは「別冊趣味の園芸 クリスマスローズのすべて」で横山氏が実例紹介していますね。
私もこの本に刺激されて交配をしてみようと思った訳で浅い知識しか持ち合わせていないです。
原種同士の交配だったら生物で習ったメンデルの法則も当てはまるでしょうけど、交配種は複雑に遺伝してるので何が出るかはやってみないとわからないですね。
こんにちは。
返信する自家受粉を繰り返していくと、弱い個体になっていくのは、どの植物にも当てはまることかもしれませんね、特にクリスマスローズとカトレアの品種改良の量が多いので目立ってきているのかもしれませんね。
たまに、別の産地の同一品種とかけ合わせたほうが、良いのかもしれませんね、言われるように、元を辿って行ったら同じ親だったってこともあるかもしれませんが。
まつさん、こんばんは。
返信する私が感じた自殖弱性はこんちゃんがおっしゃっていたように不良遺伝子がある個体をセルフしたせいかもしれませんね。
最初のセルフでその個体の特性がある程度分かると思いますが、有名な花だと苗で出荷されてしまうので検証されないことも多いですね。
名前が一人歩きした花の交配は少し考えるようにしています。
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