この病院で園芸活動していると、関わりあうのは、患者さま、そのご家族、看護師さんたちです。ドクター(医師)と関わることは全くありません。私にとっては、恐れおおい方です。
その証拠に、病院の駐車場を見ると、日本全国からきた、名だたる高級車が並んでいて、車の好きな人には目の保養になるんではないかと思います。
でも、先輩ボランティアFさんによれば、
「ドクターたちが、一番恐れているのは、看護師さん。彼女たちがノーといったら、何にもできないよ。」
それを実感したのは、最近のこと。ちょっとしたトラブルに見舞われて、困ってしまい、馴染みの看護師さんに相談したら、翌日、即解決。看護師さんの力、恐るべし。
それでも、世界的権威のある病院のドクターは、私にとって、近寄りがたいものでした。
それが、ある出来事を境に一変しました。
ある日、私たちが、園芸作業をしていると、白衣をきたひとりのドクターが声をかけてきました。
「すみません。研究室に置いてあるアジサイ。このままではよく育たないので、ここの花壇に植えてもらえませんか?患者さんにもらったものなのです。」
この、がんセンターはその名の通り、がん研究センターなのです。外来の先生のほかに、がんの研究に没頭しているドクターがいっぱいいらっしゃる研究棟があるのです。声をかけてきたのは、そこからきた先生でした。
ドクターに話しかけられるなんてビックリしてしまいましたが
「いいですよ。この花壇に植わっている紫陽花は、患者さんから寄付していただいたものばかりですから。」
と、先輩ボランティアFさんが、答えました。
「ああ。よかった。すぐ持ってきます。」
それから、5分もたたないうちに、アジサイの鉢をもって現れました。名札をみたら、O先生とありました。
「珍しい、品種みたいです。XXXXXといいます。」
私には、一度で覚えきれない名前を言って、ホッとしたのでしょう、あっという間に、花壇から姿を消しました。
恐れおおいドクターからいただいた、アジサイ。枯らしては大変と、週1のボランティアですが、苗の様子を見に、花壇にきました。
後から考えれば、アジサイは丈夫な植物なので、そこまですることはなかったと思いますが、その時の私は必死でした。
でも、この出来事で、雲の上の存在(?)だった、ドクターが身近になりました。
O先生、いただいた紫陽花、今年もちゃんと咲いてます。
後は、アジサイの名前を調べねば。
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