見ごろを終えたユリのめしべを摘む作業をしていました。
この作業を終えないと、受粉しためしべが種を作り、来年もまたきれいな花を咲かすことができないからです。
でもこれは、人の都合で、子孫を増やそうとしているユリにとっては、はた迷惑なことですね。
そこへ、一人の中年の男性が声をかけてきました。
「一生懸命、作業しているねえ。何しているの?」
「来年、またきれいなユリを咲かすために、めしべをとっています。」
「ひとつひとつ、手で取っているんだねえ。たいへんだねえ。」
しばらくして、ポツリ。
「うちのかあちゃんもさあ。ここの病室で亡くなったのよ。」
緩和ケア病棟は、この花壇の真ん前にあります。
「でも、そのとき来た時、ここにユリ、なかったよねえ。後から、植えたんだ。」
「綺麗にしてくれて、ありがとね。」
と、その方は去って行きました。
ご家族が、入院されていたとき、公園をよく散歩されていたんですね。
でも、待ってください。今、ここにいらっしゃるということは、あなたが今度は、かかってしまったということですか?
でも歩き方もしっかりしていらっしゃったし、ご自身でなく、知り合いの方のお見舞いにきたかもしれない。
と、余計なことを考えている、私が、またいました。
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