果実のなかにはぎっしりとタネが詰まっておりました。画像は無菌播種後の果実内部の一部です。
顕微鏡で観察すると、しいなも多く含まれているのがわかります。
ラン科は花粉が雌蕊に付着すると、花粉塊に含まれる植物ホルモン(オーキシン)が子房の形成を促します。
受粉後、まずタネを宿す子房が膨らんでいきます。ラン科植物の受粉後の果実形成があまりにも異常に肥大することから、それに注目した一人の学者がいた。1910年、ドイツのフィッティング博士は、ホルモンという言葉を植物で初めて用いた人である。ランの花粉が子房の肥大生長を引き起こすのは、花粉がホルモンを含んでいるからであることを明らかにしたのであった。このような見解が、後のオーキシンの発見につながったため、フィッティングの功績は非常に大きい。
いま、皆さんが使われている除草剤はオーキシンから開発されていったもので、面倒な除草作業を軽減してくれたのはラン科植物のお陰なんですょ。
トミー先生、「園芸男子」や「趣園」はいつも拝見しています。
返信する我が家(東京)でサギソウを育ていますが、球根を大きくするために花柄摘みしちゃいます。種はあんな風に付くんですね。初めて見ました。やはり無菌播種とかでやらないと発芽はしませんか。
ちなみに、ホルモンという言葉を植物で最初に使ったのは、ハンガリーのパールPaál Árpádさんと教わったことがあります。私の勘違いでしょうか。
ジュニパーさんへ
返信するジュニパーさんへが言うホルモンは動物ホルモンの方のお言葉でしょうか?植物ホルモンの本を確認しましたが、はっきりしたことはわからなかったんです。ごめんなさい。トミー
お忙しいところ、早速ありがとうございました。
フラスコで育てているサギソウの成長が楽しみです。
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