ヒスイカズラの人工授粉｜園芸日記by渋谷区ふれあい植物センター軟式｜みんなの趣味の園芸

写真1

写真2

写真3

ヒスイカズラの落ちた花を受付に置いておくと
お客様がお土産にお持ち帰りされます。
よくうける質問は、
①「これ、播いたら出てくるの？」
いやいや、ただの花ですから、芽なんて出ません。
②は①の質問の後に、
「種はもらえないの？」
種はありませんと、答えた後に、
とっても大きくなりますから、家を潰して温室作って育てなきゃ
駄目ですよ。と続けることにしています。
「そりゃー、無理だね！」で話は終わるのですが、
言いながら思います。
「趣味園の読者さんには、きっと車買うより温室建てる人が
居られるんだろなぁ」

種子をお土産に出すのは、今までもこれからも無理ですが、
展示はしたいので、せっせと人工授粉しています。
そんなヒスイカズラ、雄蕊と雌蕊はどこにあるのか？

写真右が蕊を出した状態です。
蕊は花弁に包まれて、通常は頭を出しません。
花を触ってみると、
花の形に沿って堅い軸が入っている感触があり、
これが蕊の軸です。
やさしく花を摘み、花弁をゆっくり根元にスライドさせると
筒状になった花弁の先から、蕊が頭を出します。
雄蕊の先にはクリーム色の花粉がたっぷりついています。
雌蕊の先は白い突起が付いています。これが柱頭です。

完全に受粉させるために、雌蕊の先に
傷つけない程度の力で雄蕊から出た花粉を
しっかり付けてやれば、人工授粉の作業は終了。
後は、花が落下しないことを祈るばかりです。

今のところ・・・・、あまり成功したとは言えないようです。
やはり、他の株の花粉が必要なのか？
実は、他の植物園さんの協力を得て、花粉を入手出来そうなので
その花粉でも人工授粉を行う予定です。
一つくらいは、成功して欲しいなぁ。

花は落下すると、どんどん変色していきます。
目の覚めるような翡翠色から、青みを帯びて、最後には乾いた藤色に。
押し花にしても、1年経つと、色は抜け落ちて
ただの枯れ葉色になってしまいます。
写真でもうまく色が出ないし、言葉でも良い表現を思いつかないし、
だからこそ、また見たいと思う花なのでしょうか。

4月14日の記事で新入社員亀の名前を募集中。
名づけ親になられた方には、粗品進呈の予定です。
どしどしご応募、お待ちしております。


今朝のクレマチス 2024/04/25	4/24 ハイビスカス 2024/04/25	クレマチスマ... 2024/04/25

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みんなのコメント（2）

2013/04/30

こんばんは

温室欲しいですね～でもうちは田舎なので車がないと生活できないのでまずは車ですね
大金持ちになったら温室建ててヒスイカズラを育てたいですねそうなったらヒスイカズラの剪定屋さんとコウモリさんとして宮内さんを雇ってあげますね

ヒスイカズラの花、お腹の中のあかちゃんみたいですね
受粉がうまくいって大きなマメができるといいですね