紙魚淑女さんの園芸日記
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紙魚淑女さん  東京都
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夢見た思い出

2013/05/26
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宝塚ガーデンフィールズ
英国風ナチュラル庭園シーズンズ 
2013年5月12日

・イギリスのガーデンデザイナー、ポール・スミザーの庭園デザイン。
・宿根草を中心とした、英国庭園。
 シークレットローズガーデン、モッコウバラのブリッジ、ウッドランドガーデン、
 フォーマルハーブガーデン、ウィンターガーデン、カラー・ボーダー花壇、
 テンプルと水辺の植物エリア、泉と牧草の自然なエリア、
 チャペルの遺跡、ロック&グラバル・ガーデン、ロビニアアーチ


植物の根も葉も分らぬまま学校に入学してみれば、
周りは秘密の花園に生きる乙女たちだらけだった。
有名な庭園雑誌を眺めては、有名な庭の名前を諳んじて
うっとりとする学友たち。
学校の敷地内を横切るように作られた宿根草ボーダーは
花壇園芸学の講師の独壇場で、
乙女たちは毎週咲き上がる花を眺めては、また溜息をついた。

咲き乱れる花、印象的なグラスのフォーム、
木陰から垣間見えるギボウシの緑色。

嵐が丘の姉妹の家も秘密の花園も、ラプンツェルの魔女の庭も、
想像する庭は全て英国式自然庭園に見える。
憧れの土地はいつだってイギリスだった。

英国に1カ月滞在した間に見学した庭の詳細を
実ははっきりと思い出せない。
いつだって記憶は断片だ。
朝露に濡れた芝生の中を横切りながら、
私はこの庭を創造することへの浪漫よりも
この空間を独占する権力に憧れを抱いていたのかもしれない。

あの国を訪れてから、既に10年あまりが過ぎた。
その間に私は、
英国式庭園の作庭に憧れ、絶望して
日本庭園の作庭を志して、挫折して、
そして今に至る。

シーズンズの庭をそぞろ歩きながら、
私は過ぎ去った日のことを思い返していた。
思い返して、感傷にふけり、自分の今を思って、歩きだすには
ちょうどいい広さの庭だった。
さよなら、またいつか、どこかの木の下で逢いましょう。

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