宝塚ガーデンフィールズ
英国風ナチュラル庭園シーズンズ
2013年5月12日
・イギリスのガーデンデザイナー、ポール・スミザーの庭園デザイン。
・宿根草を中心とした、英国庭園。
シークレットローズガーデン、モッコウバラのブリッジ、ウッドランドガーデン、
フォーマルハーブガーデン、ウィンターガーデン、カラー・ボーダー花壇、
テンプルと水辺の植物エリア、泉と牧草の自然なエリア、
チャペルの遺跡、ロック&グラバル・ガーデン、ロビニアアーチ
植物の根も葉も分らぬまま学校に入学してみれば、
周りは秘密の花園に生きる乙女たちだらけだった。
有名な庭園雑誌を眺めては、有名な庭の名前を諳んじて
うっとりとする学友たち。
学校の敷地内を横切るように作られた宿根草ボーダーは
花壇園芸学の講師の独壇場で、
乙女たちは毎週咲き上がる花を眺めては、また溜息をついた。
咲き乱れる花、印象的なグラスのフォーム、
木陰から垣間見えるギボウシの緑色。
嵐が丘の姉妹の家も秘密の花園も、ラプンツェルの魔女の庭も、
想像する庭は全て英国式自然庭園に見える。
憧れの土地はいつだってイギリスだった。
英国に1カ月滞在した間に見学した庭の詳細を
実ははっきりと思い出せない。
いつだって記憶は断片だ。
朝露に濡れた芝生の中を横切りながら、
私はこの庭を創造することへの浪漫よりも
この空間を独占する権力に憧れを抱いていたのかもしれない。
あの国を訪れてから、既に10年あまりが過ぎた。
その間に私は、
英国式庭園の作庭に憧れ、絶望して
日本庭園の作庭を志して、挫折して、
そして今に至る。
シーズンズの庭をそぞろ歩きながら、
私は過ぎ去った日のことを思い返していた。
思い返して、感傷にふけり、自分の今を思って、歩きだすには
ちょうどいい広さの庭だった。
さよなら、またいつか、どこかの木の下で逢いましょう。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
採蜜とトマト 2024/04/20 | ツツジが咲いた 2024/04/20 | ラナンキュラス... 2024/04/20 |
新たに咲いたチ... 2024/04/20 | やっと咲きました 2024/04/20 | ラナンキュラス... 2024/04/20 |
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。