植物園内の大芝生地と観覧温室をつなぐ小道の南側にの南西に、たくさんのジンジャーリリーが咲いています。ショウガ科ハナシュクシャ属(Hedychium)の園芸品種です。花の色は、オレンジ、赤、白、さまざまで、その中央に雄しべが1本あるのみです。花の香りも良く、観賞用の花として江戸時代から知られているようです。
香川県の小山実一(おやまちかいち)(1906-1989)が、さまざまなジンジャーリリーの品種をつくり出し、植物園にはその一部13品種、金閣、桃の輝、源平、などが見られます。面白いのは、基本型はショウガ科の花全般に共通しているその花。
花は、単子葉植物の例に漏れず、3数性です。萼片3、花弁3、雄しべ3+3、雌しべ1(3心皮からなる)。萼片は合着して花の基部にあり、外からは見えません。3枚の花弁は細長く、開花とともにしおれてしまいます。そうすると一見大きな花弁に見えるものは何か? 本来6本ある雄しべのうち1本だけが残り、残りは消えるか花粉をつくらない仮雄しべになってしまいます。つまり、外から見えるものはほとんど雄しべだけいうことになります(写真中央)。
一方、1本だけ残る花粉をつくる雄しべは、花の中心にある雌しべの長い花柱を包み込み一体(蕊柱)になります。確かに少し拡大すると、雌しべの先端(柱頭)が雄しべの葯の先に突き出して見えます(写真左)。
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