1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
今日はもう1つ書きます。
早朝、北山門から植物園に入りそのまま南に歩いてくると、シマサルスベリの木が1本。青空に映えた赤い花のサルスベリは夏の到来を思わせるが、シマサルスベリも夏に咲きます。サルスベリの花よりずーと小ぶりで、花弁も白い。しかしなぜかこの植物が好きである。
京都府立植物園では、子供たちへの教育プログラムとして「私の好きな木」が開催されています。子供たちが好きな木を1本選び、1年をかけて自分の選んだ木を五感を通して観察し、気づいたことをスケッチや言葉でまとめていくというものです。その狙いは、「時間をかけて子供たちが自分の力で気づくことで、つながりのある知識を導いて、考える力を育てること」とか。私ならシマサルスベリは候補の1本です。
シマサルスベリは中国原産、その花の最大の特徴は、(4〜)6枚の花弁基部に細長い柄(爪)があり、しかも花弁本体がはげしく波打っている点です。これだけの特徴で、ミソハギ科31属(650種)のなかで、ミソハギ属(55種)が区別されてしまう(ミソハギ属固有の特徴は果実の構造や種子の形態にもあります)。以前書いたエゾミソハギと違い、(サルスベリ属の全種に)蜜腺がない、当然蜜もない、にもかかわらず西洋ミツバチがやってくる。1本の雌しべに対して、雄しべが15-30本もある。雄しべが多過ぎる、って? いいえ、幼虫を花粉で育てるミツバチに対して、必要十分な花粉量と、受粉にも必要な花粉量をつくるために、もともと(4〜)6本の雄しべのそれぞれが3〜5本に枝分かれしているのです。
ミソハギ科31属のDNAの比較研究によれば、サルスベリ属は東南アジアのドゥアバンガ属(2種)にもっとも近い。そのドゥアバンガ属、花が大きく、シマサルスベリの10倍以上、蜜も出す。枝分かれした雄しべの総数が50本以上にも達し、コウモリがやってくる。花が重すぎるのか、名前はシダレオオサルスベリ。少し長くなりました。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
ニホンサクラソ... 2024/04/18 | ヒメウツギ、姫... 2024/04/18 | 今朝の花 2024/04/18 |
🫛枝豆の芽が出... 2024/04/18 | シラネアオイ 2024/04/18 | あじさい 2024/04/18 |
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。