その日は8時過ぎに家を出た。目指すのは真田氏発祥の地と知られるの小県郡真田郷、現在の長野県上田市真田町である。約2時間半ほどの車旅だ。
別に、真田家の史跡を辿ろうというのではない。真田の郷の桜を観たいと思ったのである。
今回は、殿城の良泉寺と瀧水寺、真田町長の長谷寺と山家神社という四社寺に目星を突けた。
ほぼ時間通りに、第一の目的地・良泉寺に辿り着く。圧巻の枝垂れ桜が僕たちを迎えてくれた。
いままでの経験上、一本桜というのはとても厄介だ。ちょっとでも外すと、まったくの無駄足となる。そう、挫折感と所在なさが一挙に押し寄せてくるのだ。しかし、出足は快調と言える。
30分ほど寺域を散策したり、御朱印を頂戴したりして、次の目的地・瀧水寺へ車を向けた。ここからは10分ほどだ。
瀧水寺の糸桜は、市指定の保存樹木となっている。樹齢300年ほどらしい。艶やかというより、慎ましやかに咲くといったほうがいいのかな。うん、これで四分の二、なかなか順調な滑り出しだね。
でもね、次の真田町長にある長谷寺と山家神社、この辺り殿城より200mほど標高が高い。ちょっと嫌な予感が。
一般的に、100mあたり0.6~0.7℃違うとされている。これだけ違うと、花の状況はかなり異なる。とくに、ソメイヨシノは上記のしだれ系より開花時期も遅く、温度変化にも敏感だ。
それでも、瀧水寺から長谷寺までは5~6km、時間にしても15分ほど。そう、問題はやはりその高低差だね。
途中、地酒専門店に寄ったり、十割手打そば処「福田」で昼食をとったりして、長谷寺へ。
うっ、そこには色のない世界が広がっていた。空振りだ。未開花、固いつぼみが僕たちを出迎えてくれた。ソメイヨシノにはつらい空気感が漂っていた。でも、この日は20度近い温度だったんだけどね。
同じく、山家神社も空振り。やはり色がない。
寄る所とてなく、挫折感と所在なさともに、チャックイン時刻には1時間ほども前だがホテルへと向かった。
かなり早かったけど、部屋の手配をしてくれた。とりあえず、温泉へ。そそくさと温泉をあがり、ホテル周辺の散策だ。
ホテルの脇には、根子岳・四阿山登山道の一つがある。登山道周辺は、クマザサが厚く覆っている。9日に降ったという雪が、まだそこここに残っていた。野の花? 咲いていようはずがない。
ホテルから10分ほどのところに、長野県菅平薬草栽培試験地がある。もちろんここも雪に覆われていた。
しょうがないので、花しか撮らないカメラで出会った動物を撮ってみた。ちょっとつらい気持ちで・・・。
会員登録をすると、園芸日記、そだレポ、アルバム、コミュニティ、マイページなどのサービスを無料でご利用いただくことができます。
それぞれの個性 2024/04/18 | 苺・ホスタ・ラ... 2024/04/18 | 今日はピンク系... 2024/04/18 |
早く帰宅した夕... 2024/04/18 | ラベルエポック 2024/04/18 | 小さな花 2024/04/18 |
※コメントの書き込みには会員登録が必要です。