智光山公園・都市緑化植物園の名物をもう一つご紹介しておこうかな。
三本の銀杏木が演出する空間で、柔らかに降り注ぐ黄金色の光を浴び、すぐ北側に位置するバラ園を抜けると、ハンカチノキが二本左手に見えてくる。
ハンカチノキ、ミズキ科ハンカチノキ属(ダヴィディア属)の落葉性高木、英名から幽霊の木、鳩の木などとも呼ばれている。
花びらを思わせるシルキーな純白の二片、実はこれ、苞葉(総苞片)で、中央に見える黒紫色の球形が本来の花なのだ。
そう、同じ仲間のハナミズキにしてからが、四枚の苞葉に包まれた頭状花序を形成しているよね。あれと同じってこと。
開花期は、4月下旬から5月とされているから、開花の写真は蔵出しとなる(📷2016年5月16日)。
そんなハンカチノキの今の姿が次の写真だ。中途半端な逆光で撮ったから、不出来なシルエット、シャドウ・ピクチャーになっちゃったね。慣れないことはするもんじゃない 汗
時期になるとね、緑化植物園の緑の相談室に、ハンカチノキの実がいくつか置かれていることがある。
これって、育てろってこと?
何年かかると思う、花が咲くまで?
一説によると、「苗木から育てて10年から15年待ち」だって。な~~~んてこったい、おっさんは、次のステージに旅立っているかも知れないよね(笑えない現実がここにある・・・)。
あっ、そう言えば、シルエットだったから、その実がどんな形状をしているのかご存じない方もいらっしゃるかな。こんな感じなんだよね。
ハンカチだったり、幽霊だったり、鳩だったり言われながら今に至った木がここにある。
そう、いく世代も重ねながら、いま、ここに生きてるんだ。
たった一本の木にも、いろいろな物語があるんだね。もっと、もっと、そんな植物の謎や秘密を知りたいもんだね。
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