やっぱり本が好き(25) 西村和雄さん

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いや～暑いですね～💦　明日は気温40度を超えるようなことをニュースで知りました・・・只今、戦々恐々としています(汗)明日、休日だから一日中、アパートにいようかな・・・・。それとも図書館で1日中読書三昧という手もあるな～😊✨ 涼しい冷房が効いた中での読書は本が好きでホントに良かったと思ってしまいます(笑)

自分の事はさておき今回、久しぶりに園芸本を読んだので紹介します。出版社は学研　「ぐうたら農法　病虫害がなくなる土の育て方」著者は西村和雄さんです。

西村さんは京都大学農学博士でNPO法人　京の農ネットワーク21の理事長をされており、有機農業のアドバイザーとして雑草を生かして手間なく美味しい野菜を育てる「ぐうたら農法」を提唱、実施されている方です。

本を読み進んでいくと耕さず、雑草を極力除草しない環境下で野菜を栽培されているのに気づかされます。西村さん曰く「雑草を生かすと、土が自然に肥えてきて少ない肥料で野菜が育つし、病気らしい病気がでなくなる」とのことです。

不耕起栽培をお勧めしていますが、まったく耕さない訳ではなく、種を撒く、苗を定植する際にはその周囲の雑草を根こそぎきれいに抜いて耕すそうです。植物の根と土壌生物が作り出した環境をなるべく破壊しないで利用するのがポイントと強調されています。多種多様な生物が共存均衡しているほうが特定の病害虫で畑が害虫被害の多大な被害を被ることが少ないそうです。

病気が発生したら農薬を散布することで害虫の天敵もろとも駆除するという現代農業の対極の位置にあるのが西村さんの「ぐうたら農法」なのかもしれません。

また西村さんは肥料を多く施すことは食味も保存性も悪くなる。適正な肥料(一般的な野菜を育てる施肥量から比較すると西村さんの施肥量は驚くほど少ない・・)でゆっくりと育てると味が良くなるそうです。ちなみに美味しい野菜は葉色が淡い緑色だそうです。また適切な肥料で育てると野菜の葉は左右対称になるそうです。

「肥料で野菜を育てる」という発想を改めて、土を育てる(=土壌生物を増やすことにより土の団粒構造を発達させ、土壌生物の食べ物(有機物)を与えることによる。)ことを目指そうと提唱されている部分は他の著名な園芸家、篤農家と共通しています。

本の中で肥料の作り方にも触れられており、万能肥料としてボカシ肥料の作り方が掲載されています。(主な材料としては米　ぬか、油粕、もみ殻くん灰です)

ボカシ肥料を元肥にも追肥にも使用されていますが、ボカシ肥料そのものが植物の肥料であると同時に土壌生物のエサでもある為、土壌生物が増加することで土の団粒構造が発達し、そのことで植物が健全に育つ環境が整うようです。

西村さんの肥料の与え方には特徴があり、一般的な施肥量と比べると「えっ　これだけでいいの？」と思うぐらいがちょうどよく、与え方も薄く広く撒くのが効果的と説明されています。肥料を与えすぎると野菜がメタボに育ち、メタボな野菜は独特なえぐみがあり美味しくないそうです。少ない肥料を施して、野菜の葉色を観察しながら加減していくのが西村流です。

本は写真が多く掲載されており、ボカシ肥料の作り方や各野菜の育て方が分かりやすく説明されており有機農法、自然農法を初めてやってみようという初心者にもたいへん分かりやすく書かれているため、ぜひ興味のある方は一読をお勧めします。

明日は猛暑になる可能性が高いそうです。庭で園芸作業をされる方はこまめな休息と水分、塩分を適度に補給しながら園芸を楽しまれることをお勧めします。個人的にはカリカリ梅とキンキンに冷えた麦茶はお勧めです。それと麦わら帽子もね(笑)

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