湯島臥牛さんの園芸日記
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湯島臥牛さん  東京都
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🌱 根の再生のメカニズム

2018/05/28
🌱 根の再生のメカニズム 拡大 写真1 🌱 根の再生のメカニズム 拡大 写真2 🌱 根の再生のメカニズム 拡大 写真3

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雑草はたくましい。
力いっぱい引っこ抜いても また生えて来る。

多肉で、んな事やったら一発アウト。
(根挿しになって芽が吹く?)

もっとも、いくらウチの多肉動物(カミさん)がヒステリーだとて、そこまでやった事ぁねぇが。



植物は成長点が何かでチョン切られると、脇で"待機"してる腋芽(わきめ)が出て成長を再開する。

これを「頂芽優性(ちょうがゆうせい)」という。
この現象はダーウィンとそのせがれが最初に発表した。
それをさせてる植物ホルモンを「ストリゴラクトン」と呼ぶらしい。


また一方、ムシられて土の上へ放置された雑草に根が出ることがある。

しかしこれは我々がいつもやってる「多肉の挿し木」
(挿し木ったってべつに挿しはしないんだけどね)


ってことで、

今回の能書きは「千切れた根の再生のメカニズム」

小むずかしい講釈は聞きたくもないでしょ。
この際、んなのは全部すっ飛ばして結論だけ。
(こちとらも書くの面倒くせぇし)



根は、主根と側根(そっこん)に分けられる。

主根がブッ切られると「側根の出が促進される」現象。

やっぱこれも植物ホルモンでコントロールされてる。
「オーキシン」と呼ぶらしい。
(陣痛誘発のオキシトシンじゃねぇよ)


そんで面白れぇことに、普通に出た側根より主根をブッた切った時に出る側根の方が成長が良いってことだ。


サボテン愛好家は、植え替えの時に太い根を容赦なくぶった切る。
これは永年の経験から、ベテランはそうした方が根の出が良いってことを知ってるんだ。

たとえば、日本の古典園芸の盆栽作りじゃ慎重に根の剪定(根切り)をする。
根切りされた植物は、水や養分を効率よく吸収できる若い根を限られた空間(鉢)で再生する。


やはり先人の言うことは聞いた方がいい。

自分で編み出すのはむずかしいし、もし出来たとしてもその間に多くの植物が犠牲になる。
それは「無益な殺生」というべきだろう。


ただし、ただしだよ、ハオ・ガスは根切りはやめといた方がいい。

これはおいらの経験上。

https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=398460


世の中 何ごとにも「例外」ってものがある。
杓子定規はいけねぇ。




.

「🌱 根の再生のメカニズム」関連カテゴリ

みんなのコメント(11)

なるほどですね~
お勉強になりました。
ありがとう!

返信する

😌いやいや、しょせん人の受け売りでさぁ。

あたしゃ植物学は畑違い、もっと生臭せぇニンゲンが専門。
生まれ変わったらゼッテー🌵になる。

え? 今でも言う事がトゲだらけだって?

掘ってもぶっちぎってもまた生えるスギナ…
そういう仕組か…
そのホルモン抑制できたら除草剤になりませんかね?

返信する

“普通”の発根ホルモンは別のようです。
雑草のほとんどは「主根を切られない」で はびこります。
ゆえに、そのほとんどの雑草にゃ効果はないでしょう。
その除草剤はクレームが来ます。

こんにちは。
前にしたハオルチアの植え替えがダメダメだったなぁと思う。
今後に活かす。

返信する

😌🤚🏻 まぁ、多肉の中でもハオルチア ガステリアはチョと特殊でさぁ。
わからねぇのは無理もありやせん。
管理も、遮光・水やり・植え替えに細やかな気遣いが要求されます。

こんばんは。ハオ&ガスたちの根っこに関して、相談したいのですが…

近々、鉢が狭くなってきたため植え替えを予定しておりまして、その際、相当に絡み合った状態を予想しています。
霧吹きして湿らせつつ、なんとかして種ごとにバラし、株と株の間をあけたいところなのですが、それらを離すときに、根をポキポキと折ってしまいそうで、ちと悩んでおります。
殺菌対策として、食卓ノリ等の乾燥剤を、折れた箇所にパラパラまくつもりなのですが、それで対処は大丈夫でしょうか。折れてそのまま植え直すよりはいいかなと思いまして……
また根を痛めて枯れやしないかと、いまいち、不安でビクビクしています(°°;)

返信する

【写真右】をご覧ください。

ハオ・ガスはゴボウ根が多数出ていて、ベンケイソウ科のような微細なヒゲ根(側根)はほとんど見えません。

ですから、植え替え時に乱暴に扱うとおっしゃるようにポキッと折れる事があります。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=417757

栽培家の「器用・不器用」にもよりますが、先の丸い割り箸などを使って、なんとか出来るだけ根を傷めないようにほぐして下さい。

「石灰の粒をパラパラ」は感心しませんね。
そんなことをしても周囲の根の半透膜表面を変性させるだけで切断面の殺菌・保護にゃなりません。

やむを得ず折れた根の断面にゃ細い筆で「石灰粉末」を小まめに塗って下さい。
↓右の写真のように。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=452269

細い筆は百均で当然ながら¥108で売ってます。

乾燥剤の石灰の粒を金槌などでつぶして粉にして下さい。
ひとつまみで事足りますから。

返信する

それと、本来はハオ・ガスを寄せ植えするのはどうかと思います。
種類ごとに、季節・株の大小・株の勢い・生育状態で水やりや遮光の度合いが変わって来ます。
セダムやベンケイソウのように寄せ植えをすると必ずどれかが犠牲になります。

面倒ですが、ひと鉢ひと鉢、株の大小・状態に合わせて鉢を選定して植え込んで欲しいのです。
お忙しいでしょうが。

こんばんは。やっぱり思い切って相談して良かったです。
不器用なので不安しかないですが、ガラス細工だと思って慎重に根をほぐそうと思います。乾燥させないよう、こまめに霧吹きして湿らせつつ。
乾燥剤は粒状なんですね、確かに袋越しに触ってみるとざらざらと音がします。つぶして粉々にして、患部に優しく筆でちょんちょん、ですね。
無知が恥ずかしいです…あやうく大失敗するところでした。乾燥剤を使う方法…というか消毒自体、やったことなくて💧

現在ごちゃごちゃまとめ植えしてるので説得力に欠けますが、もともとは、寄せ植えだの水耕栽培だのってあまり好きじゃない方なのです。スペースの都合と世話の簡略化のため、強健なのをいいことに雑に突っ込んで終わりにしてきちゃいましたが……
湯島さんのきれいに手入れされてる多肉たちを見ているうちに、これじゃやはり可愛そうだと考えを改めました。
今回、子供たちも手伝ってくれると言うので、多肉たちをそれぞれ分けて鉢も土もリフレッシュ計画を立てています。ようやく、ひと株ひと株、メンテナンスできるようになりそう。

日焼けや照度の関係、自生地での様子などなど、本には載ってないことばかり教えていただけて、感謝しております!

🚰 水道水にゃ水溶性塩素(クロラミン)が含まれてます。
シリンジ(霧吹き)する水は三日以上汲み置きした水を使用して下さい。
ペットボトルの水でもいいです。
クロラミンは微量でも根の半透膜を傷めます。

園芸は「芸」です。芸能だと御理解下さい。
芸能を稽古する場合、お師匠からキツい事も言われます。
あわてることはありませんが、失敗・落胆・凹みに負けず頑張ってください。
人間と違い多肉は裏切りません。
手をかけりゃ必ずやその愛情に報いてくれます。

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