湯島臥牛さんの園芸日記
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湯島臥牛さん  東京都
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遮光しないと多肉はダメ🙅

2021/05/11

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サボテンだって遮光する事を覚えないと上達しない。


枯れないまでも肌の汚ねぇ株になっちまって愛着を失って放置しちまうがオチ。

これが多肉植物となると夏場の(部分)遮光は今や常識。
真夏の炎天下に置いてちゃダメなのはわかるはず。


誰だって綺麗な株が好きでしょ。
美しい姿に育てるのが目標でしょ。
見事な株をUPしてみんなを唸らせたいでしょ。


そりゃ中にゃキズだらけ・日焼けヤケドによる瘡蓋(かさぶた)瘢痕だらけでも『それがいいのヨ』って可愛がってるマニアもいるかも知んないけど、んなのはごく少数派。

醜くなった(自分がそうしちまった)株を前にして栽培意欲が湧いて来るなんて人はよほど変わってらぁナ。



このサイトへ入会してびっくりしたのは、たくさんのサボテン多肉植物を持ってる人でも『遮光の概念』を持ち合わせてない人が多いってこと。

それはたぶん、『サボテン多肉はカンカン照りの砂漠に生えてる』っていうイメージがあるからだと思う。

たしかに、「弁慶柱」などの西部劇に出て来る柱サボテンなんかは日中50℃にもなる灼熱の荒野・半砂漠に立ってる。

もちろん流砂の砂漠じゃないにしても、滅多に雨が降らない乾燥地帯だから遮光してくれる木も生えてねぇ野っ原も多い。

でもね、そんなサボテンは少数派で、メキシコでも中南米でも行って見たらわかるが、多くのサボテン・多肉は部分的にしろ短時間にせよ直射日光を遮蔽してくれる木や草むら・岩陰に隠れてるんだ。

中にゃ北向きの崖や斜面に自生、直射日光が当たらず、採光のほとんどを白い石灰岩からの反射光で賄ってる種もある。

特殊な物にゃ、紐サボテンやクジャクサボテン・シャコバ・カニバサボテンのような『森林性サボテン』は着生ランみたくジャングルの木漏れ日のみで光合成を営んでるのもある。



周囲に直射日光を和らげてくれる保護者が無い地域のサボテンも強烈な日照を避けるさまざまな工夫を凝らしてる。

「兜丸」やアリオカルプス属やロゼオカクタス属・オブレゴニア属などのいわゆる『牡丹類』などは、自生地じゃ葉やボディのほとんどに薄く泥を被って直射日光を避けてるし、「烏羽玉」なども成長期の雨季以外は皺だらけの扁平な状態で体の半分以上を土中へ潜って過ごす。


多肉植物だって原産地で日中ずっと強烈な日光に晒されてる種は少ない。

アロエ・ハオルチア・ガステリアなどの属で、花茎が不釣り合いなほど長いのは、いつもは草むらの中に直射日光を避けて生えてて、開花期だけ花粉媒介者の目に留まらせるために花茎をあんなに長く伸ばしてるんだ。

つまり、草・灌木の根元に生えてるのが前提。
それは取りも直さず強烈な日光を避けるためなのだヨ。



そりゃたしかに、ふつうの園芸植物・農作物にとっては日光は必要不可欠で有難いものだろう。

もちろん多肉植物サボテンにとっても日照は同じように大切にゃ違いないし、それは論を待たない。

でもね、ここが肝心なとこなんだが、『直射日光は諸刃の剣(もろはのつるぎ)』

少なくともサボタニにゃ害を及ぼす事の方がはるかに多いってことを肝に銘じて欲しいんだ。



とくに温暖季・梅雨・夏場の直射日光は激ヤバなのよ。
冬場は直射でも問題ない種類でも夏場はアウト。

初心者はこれを聞いて驚くに違いねぇ。

そう、これが真実なのだヨ。



ただし、直射日光を嫌う余り日陰や人工照明の室内に置く人がいるが、ハイ!これダメ―。

照度計で測りゃ判るが、人の眼にどんなに明るく見えても蛍光灯や白熱電球は照度不足。
長期室内に置いとくと必ず徒長する。

日焼けは元に戻す事も可能だが、徒長した葉や茎は一生元にゃ戻らない。

もう一度適正照度に戻して長い年月掛けて『堅作り』にするか、バッサリ『胴切り』して仕立て直すしか手が無くなる。

室内栽培なら窓際のレースのカーテン越しの日光に当てる事。
この時通風を十分にしないと根腐れや病気になり易くなる。



地方ネタで恐縮だが、東京・首都圏在住の人で"ブクロ(池袋)"の西武百貨店屋上の多肉植物専門店へ行った事のある人がいるでしょ。

夏場に行くとサボタニを陳列してる場所が露天じゃなく、天井をテント生地で覆ってるのに気付いた人がいますか。

業者は専門家だから当たり前だが、それは温暖期の直射日光じゃ多肉たちの多くが日焼けを起すのがわかってるからそうしてるんだ。



昔は遮光すんのは「寒冷紗」ってのでやった。

ただ、あれは高価で単なる趣味の範囲のサボタニ栽培家はなかなか買えなかった。

でも今は「遮光シート」なる物がホムセン・百均で安く売られてる。(百均だけど大きいのは2~3百円。安いのにゃ変わりねぇが)


なお、曇り・雨天は遮光シートは外すべきだが、ウチのように日中に庭へ何度も降りられる家庭は少なかろう。

宮仕えのお人は遮光シートを掛けっ放しになるのは致し方あるまい。

まぁそれでも、徒長しないため在宅してる曇り・雨降りの日にゃ出来るだけ小まめに軟光線を当てるようにしたいもの。


ただし、おっかないのは小型温室・フレームに収容してる多くの鉢で、いつもは快晴の日はちゃんと遮光してても、梅雨の晴れ間や猛暑期の急に晴れた時に遮光シートを外してた場合だ。

夏場はたとえ密閉してなくても箱の中じゃ短時間でも直射日光を当てちまうと、日焼けどころか茹(ゆだ)っちまってあっという間に『温野菜』『サボテンステーキ』の出来上がり。

永年丹精込めて育てた愛培品がたったの1時間でパ~。

夢ご油断召さるな。



昔、同好の士で同じ多肉植物の会の達人が、急病で入院してる間に密閉した温室の数百鉢の高級品を茹で上げちまったのを見た事がある。

たしか梅雨の6月。
庭が狭かったせいで小型の温室だったのが災いした。

被害総額は、昭和50年代半ばで少なくとも数百万円。

彼はそれで気落ちしたのか、そのまま退院せずに入院先でお亡くなりになった。
直接の死因は狭心症だったが。

あのオヤジさんにとって恐らくは多肉が人生のすべて。
たしか子は無く子孫も絶えるお人。

病床で驚愕・苦悶する姿が今でも思い浮かぶ。





📸1⃣ 遮光に必要なグッズ。

①洗濯ネット。
百均で売ってる。袋状になってるので一枚にしたけりゃハサミで切りゃいい。もちろん重ねて使ってもいい。

②不織布。
ホムセンに売ってる。必要に応じて重ねて使用する。

③百均のビニール製遮光ネット。
夏場にサボテン・多肉植物の葉に直接触れさせてるとその部分がヤケドする。おいら憐れな経験者だから間違いねぇ。

④照度計。
昔と違ってネットショップなどで安価で買える。
失敗したくなきゃ用意されたし。

⑤ケージ
上の数種のシートを⑥の洗濯バサミで風でめくれたり飛ばされないように留とく。
この鳥籠に入るのは2~3鉢だが、鉢数により大きいペットケージを用意するべし。
夏場は「にわか雨用」にビニールを天井部分に張っとくのも良い。
側面は素通しだから蒸れる事もない。





📷2⃣ ガステリア専用フレームⅡ

ガステリアはもう一個専用フレームⅠがある。
それはこれより少し小っちゃい。

4月に木製フレームから収容株を移した。
梅雨が終わったら後面の反射シートは外す。
暑いから。





📸3⃣ ハオルチア専用フレームの遮光例。

百均遮光シート2枚重ねとカラス防止ネットを足してる。

快晴の日の直射日光の照度は最大10万ルクス。
黒いビニールネットは遮光率70%だから2枚折りにすると、

100,000×0.3×0.3=9,000ルクス

ハオルチアでも、「万象」「玉扇」など比較的強光を必要とする種にゃチョと足りないが、GWから夏至くらいまではこんくらいが良い。

これから暑くなるにつれてハオは休眠に入る。
節水すると同時に照度を少し落とすのがいい。





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「遮光しないと多肉はダメ🙅」関連カテゴリ

みんなのコメント(12)

こんにちは
ブクロの百貨店屋上の多肉植物専門店行きます。
天井を眺めてテント生地???と思っていました。

千葉の生産者に出かけた時も、ハウスは遮光されていて、大きな扇風機が回ってました。
日光をこんなに遮ってしまうんだと、意外に思ったのでした。

洗濯ネットも、遮光に一役買うんですね。
勉強になります。ありがとうございます。
コノフィツムを日光から守らねば!!

返信する

いらっしゃい、紙飛行機さん。

昔は遮光に使える物は何だって使いました。
チリ紙・日本手ぬぐい・古くなったシーツ・防虫ネット・ウェス・ビニール袋・・・。

でも今は良い時代になりました。
園芸資材は安く何でも手に入ります。

ウチにも1本だけコノフィツムが有ります。

https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_fh_album&target_...

お…恐ろしい…((( ;゚Д゚)))
震えながらも、迫力におされて、一気読み…
茹でサボテン、多肉食物の温サラダ(笑)
いや、笑い事じゃない❗
ダッシュで、自分のサボテンや多肉食物をチェックする、どびん。
あな、オソロしや~!

やりがちな失敗に、あらかじめ警鐘を鳴らしまくっていただき、
助かります。

入院中に亡くなってしまった方のご冥福を(‐人‐)ナムナム~。
自分も、入院中、2号、3号に
「これこれは、こうして、あーして…」と世話を懇願…
(願いはあまり叶えられず)を思い出しました。
他人事じゃないわぁ~😱

返信する

いらっしゃい、どびんちゃんさん。

サボテンの『参鶏湯(サムゲタン)』風になるのは簡易温室や小型フレームを密閉、それに直射日光を当てた場合です(ただし猛暑期は全開放してても危ない)

庭やベランダに並べて日に当てたくらいでは、稜やヒダ・葉っぱにヤケドするくらいで済みます。

まぁそれだって大切にしてる者にとっちゃぁ悲痛な事態にゃ違いありませんがネ。

とにかく夏場はスペースが許す限りデッカいケージに遮光シートを掛けてるのが一番簡単な方法です。

なお、鉢底にゃベランダなどのコンクリは乾き過ぎるので、木のスノコか土の地面に直接置くのが良いでしょう。

こんばんは。。

うちは比較的恵まれてるように感じます。
多肉栽培にとっては。。
東南方向のベランダで、直射は朝のうちだけ。。
ベランダなので、(上の階があるから)
当然屋根があるわけで、
昼前から明るい日陰。
人には充分明るいのですが。。
床置きしなければ直射日光になりにくい。
夕方は、西日は全く当たらない。
風は通るし、これでダメなら、って感じです。
(でも、水はやりすぎになりがち)
あとは、真夏の気温ですね〜。。
傘でもさしてあげようかな。。

なんて、妄想は広がります。

返信する

いらっしゃい、akio_no_s30zさん。

この日記は夏場の遮光の重要性についてUPしました。

反面、それらの多くが冬場の遮光は不要な種類も含まれてるようです。

また、秋~冬~春については、1例として、『温暖季生育型』のサボテン・アガベ・アロエ類と、ハオルチア・ガステリアの『冷涼季生育型』とでは休眠と生育の対照が際立ってます。

これらも季節によっての遮光の必要性が対照的です。

お持ちの種類でも確認をお願いします。

こんばんは。
先日、ある趣味園日記に、「多肉は部屋で栽培して徒長するから切ってばかり、外に出せば葉焼けするし、溶けるから出せない。どうしたらいいの」と、書いてあり驚愕(*_*;
コメントを書く気も起こらずスルー、読み逃げしました。
臥牛先生のこの日記を読んでいただけたら、と願うばかりです。

南に面したベランダ半分に、先日遮光ネットを張り終わりました。天井から吊るすので、高所恐怖症にとっては一大イベントです。
ハオルチアは、棚に遮光ネットを掛けていましたが、今は巻き上げています。
日照が強くなったら、ベランダ前面と棚の二刀流です。
遮光ネットは、ダイオ化成のクールホワイトで、気温を下げる働きもあります。
https://item.rakuten.co.jp/auc-garden-bank/coolwhite2-2-45/

某蘭屋さんの数年前の出来事です。
5月にみんなでゴルフに行っていたら、温室の電気系統の故障で、天井が開閉せず、換気扇も動かず、温室内の8割ほどの蘭が黒焦げになりました。
1鉢百万クラスが黒焦げ(-_-;) 
知らずに1週間後に蘭屋さんに遊びに行って、惨状に絶句。あれ以来、日焼けの怖さは身に染みています。
自分の日焼け止めを塗る前に、まず遮光ネット張りです。

返信する

いらっしゃい、レプトさん。

そのような遮光の必要性についてご存知ない方、遮光資材について迷っておられる方などに、まことに拙文たる我が日記でござんすが是非読んでいただきたい。

ご面倒ですがこのページのURLをお知らせ下すって、"啓蒙"などと申し上げたら先方様に失敬ですが、然るべくお願いしたいと思っております。



この「クールホワイト」ホムセンで見かけますね。
遮光率45%だと春・秋に色々使えそうですな。

快晴の真夏の直射日光にゃ何枚も重ねなきゃなんないんでやはり黒ビニール2枚重ねって事に落ち着くでしょうがね。

それと、お宅のように風に煽られるのを気にせず寒冷紗を張れる所がよろしいですね。

ウチの庭はビルの谷間でものすごい「ビル風」がつむじ風の如く吹き抜けてゆきますので、中空に張ることは出来ません。

それに、曇り・雨の日はシートを外さねばなりませぬ。
毎日の事となると大変で、お互い苦労は絶えませぬな。

はーとねこは、チョー初心者だったですね。
サボテン、直射日光でokと思っていましたから。

でも、今は遮光も考えられるようになりました。
おかげさまで。

返信する

いらっしゃい、はーとねこさん。

誰しも初めは初心者ですヨ。

小生だって園芸の一発目はベゴニアを頂いて1週間で枯らしてしまいました。

昭和48年から東洋ランに凝り出して、はじめて遮光が必要だと知りました。

徐々に学んで行けばいいんです。
まだまだ先は長いのですから。

おはようございます。

今までは、100均のネットを掛けたり掛けなかったりでしたが、遮光の重要性を師匠に学びまして、今年は真面目にやります。😊

秋以後も美しい私の多肉達を見て頂きたいです🤗

返信する

いらっしゃい、hanaコロさん。

百均の黒のやつでしょ。

本文にも述べましたが、あれは夏場の直射日光で熱せられて、植物の葉に触れるとヤケドを負わせます。

製作者は植物から離して張ると思い込んで、直接苗に被せることを想定してないようです。
注意書きを入れれば良いのに、と思いました。

園芸とは一種の『芸』、つまり植物を使った「芸術」だと思うのです。

野生でない限りひとつひとつが誰かの『作品』

やはり作って「納得」の行く物でないと、ですな。

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